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「姉ちゃん。少し休憩したらどうや?」
「ずっと勉強してても頭が疲れてまうやろ。」
ドアのノックと共に聞こえる声。
動かしていたペンを止め、ふと我に帰ったように時計を見ると時刻は日を跨いだ2時であった。
シッマは部屋の明かりが漏れているのを見つけたからきっと声をかけてくれたのだとは思うが…
恐らく、その手には部活疲れの中でも態々眠気を我慢して用意してくれたおにぎりがあるのだろうと…。
「すまんな、姉ちゃんの好きな具がなかったから鮭にしてもうだけど…」
『…いらない。』
昔の世界は自分がシッマにしつこく話しかけては避けられる日々
勿論、遊びに行こうとか勉強だって頼ってもらえる事もなかったし…
今みたいに、受験期間の時に応援のためにご飯を用意したりなど。
こんな偶然があるのだろうか?
__まるで、反転したような世界を生きているようだ__
シッマが自分の部屋に戻ったあと、少し勉強を続け時計を見るとそろそろ3時を迎えてそうであった。
自分は勉強の合間に飲み物を取りにキッチンに行き、電気をつけふと視線をテーブルに向けると…
冷蔵庫に向かうはずの足は、自然とキッチンのテーブル方へと向かっていた。
"姉ちゃん!頑張れ!!"
そう眠い目で書き殴ったような文字をレシート裏に書いては、ラップに包まれた少し形が歪で大小の大きさが明白なおにぎりが２つお皿に置かれていた。
『……このおにぎり、大きすぎだよ。』
『お姉ちゃん太っちゃうじゃん。』
本当ならもう歯を磨いて早く寝なければいけないのにね。
結局はそう言いながら、"いらない"と言ったくせにお皿に置いてあるおにぎりを1人、静かなキッチンで食べてしまうのだ。
具材は冷蔵庫に入っている自分が使うのと全く同じであるし、ご飯だって海苔だって料理に使っているのと同じだし…
『…いつの間に、こんな料理上手になったのかなぁ。』
…なのに、なんでこんなにも美味しく感じてしまうのだろう。
そして、嬉しくて心が一杯で笑っているはずなのに、自然と涙が出てきてしまうのは何故だろうか。
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空白(プロフ) - お久しぶりです😭そして更新ありがとうございます!!大好きな作品なのでなかなか更新されなくて心配しておりました。またこの物語を見れるということに感動してます。今後とも更新待ってます。 (2022年3月19日 21時) (
レス) @page25 id: 996078a51c (このIDを非表示/違反報告)
sora鬱(プロフ) - あ"ぁぁぁぁぁぁぁ、目から滝がぁ…、これからも応援させて頂きますぅ！！ (2021年5月21日 22時) (レス) id: bcac0815df (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - なんとなーーーく、予感がしていたのですが的中……二人とも幸せになってくれ…… (2021年5月18日 15時) (レス) id: 503fd2a4ac (このIDを非表示/違反報告)
美海(プロフ) - ああああぁぁ二人とも幸せになって……(´；ω；`)これからも応援してます！ (2021年5月16日 19時) (レス) id: d8d8e5f403 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - だめやぁぁぁ。番外編でも泣いてまうぅぅぅぅ…本当に好きです。これからも応援してます！！！！！ (2021年5月16日 6時) (レス) id: 53cc08d6c4 (このIDを非表示/違反報告)
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