おっとり系男装少女は皆から愛されている《番外編吉原パロディ》 (ページ12)

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サボとエースに再会ページ12

郭の中でずっと···また空を眺める···

鳥が綺麗な羽根を羽ばたかせて空へと舞う姿を今日も見つめる···

悠雨「···ここを···出れたらなぁ···」ﾎﾞｿｯ

「あいよ
悠雨やお前さんにご指名だよ」

悠雨「はい···」

あの日、僕はオババさんが何を考えてるのか分からなくなってる···

何を考えてるんだろう···
何の為にお香を···

悠雨「···怖い···」

ダメだ···耐えないと···

ｽｰｯ···

悠雨「ご指名ありがとうございます
悠雨と言います···」

「悠雨!?
本当に···悠雨なのか···？」

その声は···！

悠雨「···エース···サボ···？」

エース「悠雨!!」

ｷﾞｭｯ!!

サボ「会いたかった···！」

悠雨「サボ···エース···
ゴメンなさい···」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

エース「何泣いてんだよ!?」

悠雨「だって···あの日、会えずに···」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

サボ「···気にすんなよ
それに、俺ら金稼いでお前を買い取る事にしたんだ」

悠雨「え···？」

エース「そうすればまた会えるだろ？」

悠雨「···うん···」

また、過ごせるんだね···
あの日々を···

「全く···あんなガキ共に折角の金になる木を渡してたまるかね
明日には来るんじゃろ？」

「へいっ、その予定です」

「なら、悠雨には言うんじゃないよ！
分かってるね？」

「へい！」