おっとり系男装少女は皆から愛されている《番外編吉原パロディ》 (ページ10)

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店に来たあの医者ページ10

「いらっしゃい
おや？
珍しいねぇ、アンタが来るなんて···」

「別にいいだろ···
それより···」

「あぁ、居た居た
悠雨や」

悠雨「はい、何でしょう？」

「お前さん指名だよ
ちゃんとおやり」

悠雨「は、ハイ···」

部屋に行くと···町で出会ったあと人だった

悠雨「あ、貴方は···」

「···アンタが噂の···【穢れぬ蝶】か···」

悠雨「あの···名前を聞いてなかったのですが···
お名前は？」

「···ローだ」

悠雨「ローさん···ですね
僕は···悠雨と申します」

ロー「···アンタは男に抱かれないようにしてんだろ？
この場所にはなんで？」

悠雨「···よく聞かれます
僕は···幼い頃に人買いに捕まってしまい吉原へと売られ遊女として働かされてるんです···
幼い頃はここが嫌で逃げ出そうとしました
でも、ここは"鳥籠"なんです
簡単に逃げ出す事も出来ず···数年が経ちました···

でも、ここから出たいって気持ちは変わりません

いつか、ここを出て普通の家庭を築きたいんです···」

ロー「···俺がアンタを買ったら···幸せになるか···」ﾎﾞｿｯ

悠雨「？
何か言いましたか？」

ロー「何でもねぇ···
また来る···」

ローさん···？

ロー「そうだ···
俺の事は···呼び捨てで構わない
俺もお前を呼び捨てにするから···」

悠雨「ロー···？」

ロー「じゃあな···」

ローは部屋を出て行った

不思議だった···

ルフィみたいに落ち着く···

悠雨「···エース達にも···会いたい···」

僕はユラユラ揺らめく炎を見つめながら幼い頃のあの3人を思い出す