カクレンボ《5》 ページ7
始まってしまった遊戯
双子の姉妹は薄暗い道を歩いていると···
音に気づいた
ギィ···ギィ···
すぐ先の横道から現れたのは···
恐ろしい顔をした2体のカラクリ
奴らは双子を見つけるや否や
襲い掛かってきた
双子は奴らに捕まってはいけないと直感した
奴らから何とか逃げようと二手に別れる
ヒコラ「···ねぇ、ヤイマオ···
これ、何かな?」
ヤイマオ「···ただの張り紙じゃないか?」
ヒコラ「いや···よく見て
肝取···血取···油取···子取···
これ、鬼の名前だ!
鬼は···一匹だけじゃなかったんだ!!」
ヤイマオ「4匹だったのか···
じゃあ、真ん中のコイツは···?」
その張り紙には中央に他の鬼とは異なる絵が描かれていた
「それは···おしら様だよ」
『!?』
2人は声のした方を振り返ると···
1人の少年が立っていた
ヒコラ「君は···?」
トコヨミ「···トコヨミ···
弟を見ていないか?」
ヤイマオ「弟···?」
ヒコラ「見てないよ···」
トコヨミ「···そうか···」
トコヨミは素っ気なく彼らから離れようとすると···
トコヨミの後ろからあの少女が姿を現した
トコヨミ「···君は?」
「···」
少女は彼の問いに答えず
木の板で打ち付けられた窓の隙間から外を見た
それに合わせるようにヤイマオとトコヨミは覗いた
そこには···
絵に描かれていた
血取鬼が徘徊していた
ヤイマオ「···まずい、鬼だ!
早く逃げるぞ!!」
鬼には気付かれずに逃げれるが血取鬼は···
匂いで他の子供を探していた
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