《第2章》無精卵 ページ19
昼からずっと、類のあの笑顔が忘れられない。
何故だろうか。
今は、夕日に照らされているということもあると思うが、思い出す度に顔が熱くなる気がする。
今日の午後の授業は、いつも以上に集中出来なかった。
類に恋をしてる。
なんて、思いたくない。
そんな事……類を傷つけてしまうかもしれない。
頭を叩いて、類を好きという感情を捨てさろうとした。
家の扉を開く。ボロボロな為、キィーっと高い音がなった。
類のことを考えていたからだろうか。
いつもより家に着くのが早く感じた。
母は居るだろうか。多分いると思うけど、もしかすると、”たつき”に会いに、どこかに行っているかもしれない。
家に居たら、今日頼んでみよう。”たつき”に会わせて欲しいって。
『ただいま、お母さん居る?』
見慣れたきたない玄関に足を踏み入れる。
クモの巣が張ってたり、何故かビール缶まで落ちている。多分母のやつ。
最近なら「お帰り」って返ってくるはずなのに、母の声は無い。母はどこかに出かけたのだろうか。
でもまあ、そんなすぐ頼まなくてもいいし、大丈夫か。
すると、何かを漁るような音が、居間の方で聞こえてきた。
良かった。母はいるじゃないか。
きっと気づかなかっただけかな。
そう思い、居間へ足を進める。
1歩1歩踏み出す度に、床板がミシミシしている。
今にもゆかが抜けそうだ。
ほんとボロいなぁ……。
居間の扉を開く。
『お母さ……?』
居間に居たのは、母では無かった。
母よりもずっと背が高くて、しかも男の人。
黒髪で、眼鏡をかけてる。
誠実そう。それが第1感想。
ていうか、誰。
泥棒?怖い怖い。
しかも棚漁ってるし……これ絶対ヤバいやつじゃん。
『け、け、警察、呼びます、よ…』
スマホに、警察の電話番号を表示し、この男に向ける。威嚇みたいなことをしてみた。
怖くて、手がプルプル震えてて、意味無いかもだけど。
すると、男がこっちを見た。
「…ああ!娘さんかな?僕は君のお母さんとお付き合いさせてもらってる、佐々木たつき。お母さんから聞いてない?」
_______
えななんの脚!!!!!!!!!!
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下田(プロフ) - necoさん» 良かったです!!このままで書こうと思います✨コメントありがとうございました🙇♀️ (2022年10月29日 22時) (レス) id: 2bbe31fb0f (このIDを非表示/違反報告)
neco(プロフ) - 検索から発見しました!全然文字数大事だと思います!内容盛りだくさんでサイコーです! (2022年10月29日 21時) (レス) @page6 id: e842605c75 (このIDを非表示/違反報告)
下田(プロフ) - よよよの鬼太郎さん» わわわ…ありがとうございます(><)めっちゃ嬉しいです😭これからも頑張ります❤️🔥❤️🔥❤️🔥 (2022年10月29日 21時) (レス) id: 2bbe31fb0f (このIDを非表示/違反報告)
よよよの鬼太郎 - 検索から見つけました!個人的な感想になってしまいますが、全然よみにくくないですよ!むしろ文字数が多い方が満足感があって私は好きです!これからも応援してます✨ (2022年10月29日 16時) (レス) @page6 id: b96fdc6da6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:下田 | 作成日時:2022年10月27日 18時