【HQ】【赤葦京治】結婚生活はじめました２

結婚５２ ページ22

国見「……」


『……』




『あ……』


逃げるな


「私…ごめんなさい！』

涙が溢れた


国見「え…」


『わっわたし英の彼女だったんだよ？
なのに転校なんかして…逃げたんだ…』


ポロ




『あの子が悪いのもある…でも…英は私のものだ！って…私が強く言えてたら…言えなかった…それじゃ取られても仕方ないじゃん…』




国見「……」


『それなのに英が悪いんだって、私を裏切ったんだって…思い込んでた……本当はわたしだって悪いんだって心の底ではわかってたのに…わかりたくなかったんだ…』




『わたし…わたっ』






ぎゅっ



目の前の視界が狭くなった

ああ、そうか私今…



英に抱きしめられている



国見「俺も…なんだよ…俺たち…本気で愛せてなかったんだ…子供…だったんだよ…」





英の涙の音はとても静かで綺麗だった


国見「俺…Aがいなくなってから…本当に苦しかった！愛しかった！会いたかった！…」



国見「もう過去でやり直そうにもやり直せない…
だから…今、限りある時間を過去を超えるくらいのいい思い出を作っていけばいいんだ」

『うん』


国見「最悪な彼氏の彼女になってくれてありがとう」


『最悪な彼女の彼氏になってくれてありがとう』


お互いにすっきりとした笑顔で笑った────




今までどこかにあった重い重い重荷が一瞬にして軽くなったような気がした




すると英は抱きしめるのを辞め、こちらを見つめた────


国見「もう離さない、A以外は愛せない

もう一度…









俺と付き合ってくれませんか」






────
『ごめん！遅くなった』


国見「全然大丈夫！A待つのも楽しかったし」


────


…あの頃みたいに…戻れるのかな…








────


赤葦「何これ、俺ら凄すぎだねwシンクロとか初めてだよww」

赤葦「でも、俺達夫婦になるんだから本当に辛い時は頼ってよ」








赤葦「A」

────



ドクンッ…


『英…ごめん…わっわた「分かってる、あの人のことでしょ？」



『え…』

国見「俺が手放さなければ…ね
でも、Aが誰に思いを向けようとも俺はこれからずっとAを愛し続けるから────」



英…


国見「ほらっ赤葦先輩に告ってきなよ…ね」


英はニコッと笑った





『…うん、私行ってくる』





スタッ



私は走った、思いっきり走った



大好きな────思いを告げたい────



あの人の元へ









国見「あーあ」

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