帝国の華が芽吹く時【WT】 (ページ21)

今日:10 hit、昨日:2 hit、合計:8,612 hit

ダンスパートナーページ21

この6人といると落ち着く。

心が温まるような、そんな気持ちになる。

sm「それはそうとNakamuいつまで皇女様抱きしめてるんだよ」

私とNakamu王子はハッとして離れた。

na「ご、ごめん」

『い、いえ…』

br「2人とも顔真っ赤〜」

sh「言ってやんなよ。余計顔真っ赤にしてるだろ」

2人の言う通り、私達は顔が真っ赤だ。

凄く熱い…恥ずかしい…

kr「まぁまぁ…皇女様男に免疫なさそうだしね」

kn「だね。ところでこの後ダンスあるんでしょ？パートナーいるの？」

その言葉に思わず固まった。

この後のダンスは私はやらないつもりでいた。

正直ダンスは苦手だ。

踊れない訳じゃないけれど、得意ではなかった。

だから、1人で庭園の方で休もうかと思っていた。

『あ、その…私はダンス得意じゃないから』

na「主役なのに、勿体ないよ！」

kr「じゃあ俺達と踊ればいいじゃん？」

sh「おい、急に決めんなよ」

kn「でもエスコートくらいはできるし、主役がいないと意味ないでしょ」

sm「俺も別にダンス得意じゃないんだけど…」

br「スマさんの嘘つき〜！この中じゃ1番上手いクセに嘘つくんだ〜？」

ほら、とNakamu王子に手を引かれる。

『えっ、ちょっと！……もう、強引じゃないですか』

na「でも拒んでないでしょ？じゃあいいじゃん！」

彼は優しく微笑んで、私が踊りやすいようにエスコートしてくれる。

私達が踊り始めると音楽が鳴り始めた。

音楽が始まったことにより周りの皆も踊り始めた。

他の5人の王子はこちらを見ていて、なんだか満足しているような顔をしていた。

特にBroooock王子ときりやん王子は嬉しそう。

na「よそ見して俺の足踏まないでね？」

『まさか…私これでも皇女なんですよ。厳しいレッスン受けてたんで心配無用です』

やっぱりこの人達は面白くて、一緒にいて飽きないな。

今日はなんだか楽しくなりそう。

そんな事を考えながら私はステップを踏んだ。