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風磨side
A：まさか、誘拐…？
恐る恐る聞く君が可愛くて、
もっともっと近くで見たくて、
軽くキスを落とした。
風磨：正解。
もっと喚くかと思ったけど、
君には君の事情があるみたいで、
何も言わない沈黙が続いた。
それからというもの
暖炉のパチパチという音と、
シチューの煮込む音だけがしばらく続き、
やっと口を開いたのは君からだった。
A：せめて、名前だけでも教えてよ…
なんて呼んだらいいかわからない、と
困った顔をする。
風磨：そうだなあ、何がいいだろう。
俺は一応誘拐犯、
簡単に本名を教えたくないし、
どんなに愛しい君でも教える気は無い。
A：早くっ…
名前を聞くことに、何故か急ぐ君。
そんなの、余計に焦らしたくなるよ。
風磨：ふふ、教えない。
なんでよ、教えてよ、と嘆く。
風磨：君がチクリそうなんだもん。
風磨：まだ捕まりなくはないからさ
へへ、と笑ってみせる俺と対照的に
むす、とふてくされる君。
A：もういい、誘拐犯って呼ぶから
A：誘拐犯で反応し…
ぷんすかおこる君の言葉を遮った。
風磨：ふう、って呼んでよ？
風磨：本名じゃないけど、これでいいでしょ？
偽名ってほど偽名じゃないし、
いいよね？
俺が心配なのと裏腹に今度は嬉しそうな君。
A：寒くて凍えそうな所を助けてくれて
A：あっ、ありがと…ふう…くん？
お礼はその人の名前呼んで、
顔みて言うと、感謝が伝わるでしょ？
と、当然傾げる君。
ふうくんも悪くないな、と思ったり。
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美海 - この小説とっても面白いです。更新待ってます。 (2016年3月29日 13時) (
レス) id: 5742a4d555 (このIDを非表示/違反報告)
ふまたん中毒?☆(プロフ) - この小説、題名だけで引き込まれて読んでみたら…面白い！続き楽しみにしてます！ (2016年1月6日 10時) (レス) id: 7accf47eee (このIDを非表示/違反報告)
みずき(プロフ) - 続きが楽しみすぎてやばいです！もしよかったら、私もＳＺの小説を色々書いているので、連載中のものの読者さんになってくださると嬉しいです！ (2016年1月5日 14時) (レス) id: bc7a176764 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - この小説、おもしろくて好きです！表現の仕方もとても上手ですごく読みやすいです。更新頑張ってください！応援しています^_^ (2016年1月4日 2時) (レス) id: 4d125a2553 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おから | 作成日時：2016年1月2日 11時
