脱獄?いやいやこれは誘拐です。 ページ3
ギャーギャー!ギャーギャー!ギャーギャー!
騒がしい。
今の状況を言葉にすると、その一言に尽きる。
ジェシーと名乗る男は、どうやらこの誘拐集団のリーダーらしい。
こんなに小さくてアホなのにリーダーなのだ。
こんな小さくてアホなのに。(重要)
この小さなアホは私を仲間にしたいそうだ。
だが、皆さんご察しのように私は面倒事が
大嫌いなのだ。
要するに、今の状況をまとめると、
私が小さいアホの誘いを断った。
⇩
小さいアホの仲間が小さいアホを小馬鹿にした
⇩
小さいアホ ブチギレる。
だ。
そして小さいアホがブチギレてから既に10分が
経過している。
よし 寝よう。
そう思い私は目を閉じた。
この時 なぜ寝たんだ。と後悔する事を
私はまだ知らない。
・
・
・
・
・
・
心地よい風と潮の香りで私は目を覚ました。
貴方「ん?」
心地よい風と潮の香り?
私がいた場所は刑務所だ。
心地の良い風も潮の香りもするはずがない。
バッ!!
私は勢いよく体を起こした。
すると
アクネ「うおっ⁈‼びっくりしたぁ〜」
隣に見知らぬ男が座っていた。
‥‥‥嫌。この男 見覚えがある。
・
・
・
ダッセーwwジェシーの奴フラれてやんのwww
そう。こいつである。
間違いない。あの刑務所で小さいアホを小馬鹿にした あの男である。
アクネ「ん?どうしたー?まだ眠いのか?」
男が放心状態の私に問いかける。
貴方「‥‥何故、私は車に乗っている」
冷静に。まず落ち着こう。
アクネ「んぁ?なんかお前寝てたから連れてきた!」
‥‥‥眩しいと言わんばかりの笑顔である。
貴方「‥‥帰る」
そう言って私は立ち上がった。
あ、安心してください オープンカーですよ。
頭をぶつけたりはしません。
作者(5人乗りのオープンカーってあんの?)
JE「待て待て」
小さいアホが助手席からひょこっと顔を出した。
JE「帰るなんてつれない事いうなよ。
せっかく連れ出してやったんだぜ?」
フォー「勝手に、だがな。」
私は少し考えて 理解した。
貴方「(この大男、まともだ!)」 と。
だが、いくらこの大男がまともでも きっと
私をここから逃してはくれないだろう。
・
・
・
強行突破か。
私は 首から下げている十字架を強く握った。
貴方「神よ、どうか彼らを裁く許可を。
そして 彼らの死にゆく魂に幸あれ」
私はそう呟いて 隣に座る男に手を振り下ろした。
51人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
小林 A(プロフ) - 篝火さん» コメントありがとうございます!褒められて調子に乗っている作者です!← 亀更新ですがちょこちょこかきますのでまた見てください! (2018年2月3日 20時) (レス) id: bb352d8477 (このIDを非表示/違反報告)
篝火(プロフ) - この手の話を待ってました!!!最高です!ほんと最高です! (2018年2月2日 10時) (レス) id: e88141ab23 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:小林 A | 作成日時:2017年11月18日 19時