２ ページ5
その沈黙をやぶったのは
私が今会いたくて会いたくない人
「おい……！！」
息を切らしている、
来てくれたんだ、それなのになんて言ったらいいのかわからない 謝らなきゃって思うのに 私の心は素直じゃない
「ほら、ちゃんと話しておいで？ 大丈夫 ｣
そう言って私の頭を撫でたじんくんは公園を去ってしまう
二人きり、だ
「優太、その … ごめんなさい 」
「いいよ 許す」
さっきじんくんに撫でられた頭を少し荒々しく撫でられる
あぁやっぱり 、私が好きなのはこの人なんだって
この人だけなんだって 思ったことは秘密にしておこう。
二人仲直り 、 手を繋ぎ家路につく
どうやら 私の家まで 送ってくれるみたいだ。
「あのさ、｣
「ん、？」
「俺、そんなにモテる奴でもないし他の女子に気なんてないし、心配する必要なんてないよ、｣
「それに、俺だって、いや、俺の方が妬いてるかも」
「…え？」
優太が…？
妬かせるようなことをした記憶なんて勿論無いわけで、
「……あぁ、！もう、！その、あんま 神宮寺と絡むなよ、
あいつ、お前のこと狙ってるし ｣
「お前はそういうとこ自覚なかったりするから…」
じんくんが私を狙ってる訳ないだとか
自覚ないのはどっちだよとか
色々 言いたいことはあったけど
そんなことより 、
少し顔を赤らめながら伝えてくる優太が可愛くて
妬いてた なんて知らなかったけど凄く嬉しくて
私は優太だけだよ って意味を込めて
繋いでいた手をぎゅっと強く握り直す
二人手を繋ぐ帰り道 、
家がまだまだ先なら よかったのに …
なんてね
✧ 無自覚なのは fin.
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←･ 無自覚なのは
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ねむ | 作成日時：2019年4月6日 2時
