俺様上司 〜登坂広臣〜

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オシャレな雰囲気のお店に連れてきてもらった。

…私が普段行かないようなところ。




「 …あの、こんなところよく来るんですか？」


広臣「 あんま来ねえけど。

女子ってこいうとこ好きだろ？」


「 一般的にはそうですけど、私は居酒屋

とかの方が好きです。」


広臣「 …っ、あぁお前はそうなのか。」






一瞬、副社長が目を泳がせたけど

気にしないことにした。

…私は好きだけど、美人とかがタイプっぽいし。
私なんて魅力ないから。





広臣「 Aは何食べたい？」

「 …ん〜、おまかせします。笑」

広臣「 慣れるまではいいって言ったけど

タメで話す気ねえだろ。笑」


「 いや、あるんですけどホント抜けなくて。笑」


広臣「 まぁいいけど。

じゃあ適当に頼むぞ。」





そう言ってポンポンと頼んで乾杯する。

お酒が進むにつれて

…話も仕事の方から恋愛の方へ。





広臣「 …お前ってさ好きな人いねえの？」



「 …いますよ〜。

その人いっつも意地悪だけど。笑」



広臣「 …そっか、」


「 副社長は〜？」


広臣「 …いる、目の前に。」


「 …そうなんですね〜、って、、え？」


広臣「 …だから、お前が好きなんだよ。」







照れて頭をかいて早口になる副社長が

とてつもなく可愛かった。



広臣「 …でもお前、好きな人いるもんな。」






…頑張れ、私。

きっと副社長は私のこと大事に思ってくれるはず。




「 …私も好きですよ、副社長。」


広臣「 …えっ、俺？ホントに？」


「 …ホントですよ。」






やべえやべえって言ってる副社長の顔は今まで

見たことないくらいの情けない顔。笑






「 …広臣くん。」


広臣「 …っ、」





…照れてる広臣くんも愛おしいです。


…私が幸せにします。









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