俺様上司 〜登坂広臣〜

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１ヶ月半が過ぎて

副社長とも、なんとか上手くやっていた。



直人さんと剛典と副社長、という不思議なメンツで
ご飯に行ったり


副社長は仕事を覚えたのに、私を呼んだり。

…と何かと関わる機会が多かった。





その間もずっーと連絡先聞かれたりして、

さすがに言われ続けてるから

教えようかな、なんて思ってきてた。







休憩室に用があって

直人部長のコーヒーくみ。



近付くにつれ、聞こえてくる男女の声。

…普通の話し声じゃない。





だけど、これも仕事のため放り出すわけには行かず

下を向きながら入っていった。





「…ねぇ、もっと副社長ぉ、」


広臣「 …これでいいか？っ、」








…やっぱり女好きな最低なヤツ。

会社で、しかも自分が跡を継ぐ会社で。




少しでも気を許した私がバカだった。



直人部長には申し訳ないけど

カップをドンッと置いて、ようやく私に気付いた副社長は顔が青ざめていた。





キスしていた女性は、確か同じ部署の先輩。

…何故か、私をキッと睨んで出ていった。





広臣「 …こ、これは、違うんだ。」



「 …え、？なにがですか？」



広臣「 …その、俺からキスはしてない。」


「 でも、してたのには変わりありませんよね？

…私、やっぱり副社長のこと嫌いです、大嫌いです。」






…私の言った言葉で

副社長の目の色が失われて、呆然としてる。




それに傷付いてる自分がいる。






私は、ほんとに嫌いなんだもん。

誰だって遊んでるんだ。






休憩室をあとにして

直人部長に、びっくりされた顔したけど

私の心の休憩場所へと向かった。









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