俺様上司 〜登坂広臣〜

▽ 001 ページ1

.







.

一流な登坂商社に入社して2年。

それなりに働いてきた24歳。




けど今日は、なんだか騒がしい。






「 なんでこんなに騒がしいの剛典。」


剛典「 え、知らないの？

なんかうちの部署に、社長の息子が研修に来るらしい。」






私が剛典と呼んだこの人は

私と同期であり、私の親友。








「 え〜、興味ない。笑」



剛典「 A、イケメンとか興味ないもんね。笑」








私には、なんでそんなに騒がれるのか分からない。

…だってこれから、一緒に働く人でしょ？
御曹司だとしても。





１段とまた女子社員達のざわめきが大きくなった。

部署の入り口に誰かいる。






見れば、ハッとするほどの整ったお顔。

右目の下の涙ボクロに筋が通った高い鼻。


…こりゃ、同僚達が騒ぐわけだ。






剛典「 …臣さん？」


「 え、知ってるの？」


剛典「 知ってるも何も、俺の慕ってる先輩。

…まさか、臣さんだったなんて、、」





剛典が慕うほどなら、いい人なんだろうか？

いや、でも見た目と剛典で決めつけちゃいけない。





…ああいう人ほど、女好きで

己の欲のことしか考えてない。





…そういう人は私、大っ嫌い。

どうしても好きになれない。









.









.

▽ 002→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す