登坂っぷるの日常。

◎ 迷い ページ28

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直人の家に来て、１週間経っても

広臣くんの元に帰れなかった。


…全て話は聞いたけれど、私に自信がなくて

戻れない。






また、こいうことがあったらと思うと

足が震えて

泣きたくなっちゃう。





直人「 ただいま！」


「 おかえり！直人！！」





直人にご飯作って

めちゃくちゃ美味しそうに食べてくれるし

…いらないなんて言われないから、安心できる。




広臣くんのことずっと引きずってて

また、あんな風に言われたらなんやらと

考え込んでしまう。








直人「 あのさ、A。

…１回話してやってくれないかな？」



「 …」



直人「 …怖い？

でも、臣さけっこう弱ってて歌の調子も悪いんだよ。」



「 …っ、でも、広臣くん優しいから…」



直人「 …うん、それがいいとこでも悪いとこでもあるけど、

嫌って言ったらアイツ辞めるよ？
…自分のこと責めるようなタイプだから。」






そう言われても

会う決心はつかなくて、


３週間経ってしまった。






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