お れ ん じ

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「 大毅 、 まだ帰ってないの .. ごめんね 」









大毅の家へ向かい 、扉を叩くと







少しやつれたような大毅のお母さんにそう言われた 。








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「 分かりました 、 ありがとうございます っ 」









そしてまた走り出す 。









二人の思い出の場所









思い浮かぶのは教会裏









小さい頃、よく二人で遊んだ場所









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「 大毅 ！！ .. っ どこいったんや 」









居ない 、 教会裏にも居ない 。







「 ... 何これ 」







でも 、砂を被っている白い紙をみつけた 。









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それは大毅からの手紙









もう俺と逢わへんつもりなんか 、









そんなん絶対許さへん 。









本当は 、 自分が一番辛いくせに








手紙の中の大毅は 俺の心配ばかりして








不安で怖くてたまらないくせに








強がって









「 ... っ 嫌だ 、 大毅 .. 、 どこいったんや 、 」








でも、どれだけ強がっていても








字は震えていて







今にも消えそうで








「 探さなあかん .. っ 」








強く抱き締めるために







また俺は走り出す 。

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