拾伍の巻 ページ20
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俺の人生を変える夜が過ぎた。
家臣の元に朝帰りするのは初めて。きっとびっくりするだろう。
「・・・・様に付き合わされとんのちゃう？」
「もしかして、女の子のよからぬことをしてたり。」
ただいま、という言葉を喉元ぎりぎりで飲み込み、そろそろと城の中に入る。
家臣たちは俺の話をしているのだろう。先ほどの声はまーしぃとセンラだ。
俺が朝帰りをしたのがよほど面白かったのだろうか＿＿＿＿＿俺はその場で佇み、家臣たちの話を聞くことにした。
「心配やな。護衛ついていった方が良かったんとちゃう？」
「いや、うらたさんが一人でいいって言ったんやで。そう弱くはないし、大丈夫やと思うけど。」
おいおい坂田、俺は護衛が付かれるほどやわではないぞ？まーしぃも言っているように。
舐められたような気がして少し腹が立ったので、俺はふすまの向こう側から少し怒り口調で言った。
「・・・・・・・俺は心配されるほどやわじゃないんだけどな。」
「わっ！うらたん、いつから帰ってたんですか！？」
センラの驚いた声が響く。そんなに驚かなくても。ビビりは武士の恥だぞ？と俺は心の中で嘲笑する。
「大御所様に付き合わされとんのちゃう、らへんから。」
といってまーしぃの頭をはたくと、ふんわり甘い香りが漂ってきた。甘ったるくもない、自然な甘い香り。なんだろう、と考えを巡らせたが、このにおいの正体はすぐに分かった。あいつだ。
A＿＿＿＿津々楽和歌。俺が朝まで会っていた人物だ。
案の定、この甘い香りは俺の隣に座って事の成り行きを見守っていた坂田にも届いた。
「坂田、匂いをかぐな。」
「え？だって、うらさんから甘い匂いすんねんもん。」
「もしかして、やってきちゃったんですか？」
冷やかしたように言うセンラに少し腹が立った。いつもなら俺は怒気をはらんだ口調で「稽古に行け。」というのだが、今日は気分が違ったのだろう。
「馬鹿。だが、お前らには紹介しておきたい女ができた。」
「彼女ですか！？」
「ちげーよ。とにかく、次はお前らも吉原にこい。会わせてやる。」
まーしぃは「うらたさんがいうなんて、相当可愛いんやろうな〜。なぁセンラ？」
センラは「そうなんじゃないんですか〜？楽しみですね〜？」
坂田は「えぇ、よーわからん女の子と会うの嫌じゃないん？」
こいつら馬鹿だな、と俺は口を緩ませる。
こいつらに俺が見込んだ女と早くあわせてやりたい＿＿＿＿と心の底から思った。
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イチゴミルクキャンディ@サブ垢(プロフ) - PE@みたらし団子バカさん» わー！ありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年8月18日 19時) (
レス) id: e98fc17c66 (このIDを非表示/違反報告)
PE@みたらし団子バカ - 更新頑張ってください！ (2019年8月17日 19時) (レス) id: b72e644e8b (このIDを非表示/違反報告)
PE@みたらし団子バカ - これは私の好きな種類の話だ！ (2019年8月17日 19時) (レス) id: b72e644e8b (このIDを非表示/違反報告)
いまりちゃん - もでらーと。さん» ありがとうございます！！（パソコンから返信しています。）そしてそしてもでらーと。様は様々な小説を書いていらっしゃるのですね！お星さまが坂田さん色で憧れます（笑）更新頑張ります！ (2019年8月3日 22時) (レス) id: 42f8b00619 (このIDを非表示/違反報告)
もでらーと。(プロフ) - おもしろいです…！私、歴女&crewなので超嬉しい組み合わせです！更新楽しみに待ってます！ (2019年8月3日 18時) (レス) id: 5d5b1bd419 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イチゴミルクキャンディ | 作者ホームページ：プロ野球
作成日時：2019年7月20日 20時
