モデル ページ34
「ほんっと変わんねぇわ、あいつ」
一人ベッドの上で前世の記憶を辿った。
ふっと笑いが零れる、はたから見たら気持ち悪ぃんだろうな、俺。
少し前、Aが酔っ払ってこのベッド使ってたのもあんま現実味ねぇわ。
そして俺は、そのまま眠気に襲われ眠ってしまっていたらしい。
朝日がのぼり、カーテンを閉め忘れていた俺は、部屋の中の明るさで目を覚ました。
携帯をチェックすれば、AからLINEが二つ。
『実弥さん、今週の日曜日何してますか？』
そのLINEのあとに
『私の働いてる店舗で、異性の方をコーディネートして、雑誌掲載することになったんですけどモデルお願い出来ませんか？』
その文章も読み終えたと同時に、
はっ！？なんて言葉が漏れる。
いやおい、無理があるだろそれは。
俺のこの人相じゃ雑誌掲載なんかできねぇよ。
そう思っていたときに、ピコンとまた一つLINEが入る。
『実弥さんしか頼める人いないんです。
私を助けると思って協力してください。』
あーあ。
んなこと言われたらやるしかねぇじゃねぇか。
ぽりぽりと右手で頭の後ろを掻く。
まぁ、あいつが働いてるところもみてみたいし
そういった面ではまぁいいか。
『飯奢れよ』
なんて、愛想のない返事。
すぐに返ってきたLINEには喜びが爆発してるAの姿が目に浮かぶような文章だった。
会える喜びを心に秘めて、あっという間に当日を迎えた。
駅での待ち合わせ、日曜日ってこともあり通勤時間でもねぇのに人が溢れかえる。
「実弥さーん！」
そして人混みから聞こえるAの声。
身長が平均よりも少し高めな俺を見つけるのは
簡単だったらしい。白髪だし、とまで付け加えてたけど。
「今日はお休みの日なのにありがとうございます！」
「あぁいいよ別に」
「ちゃんとお給料も出ますし、私の奢りでご飯食べに行きましょ！」
「おぉ」
そして始まるいつもの怒涛のAの会話。
それもいつもと同じ。
朝何時に起きてとか、テレビでこんなこと言ってました、とか、一番くだらなかったのは、歯磨き粉出しすぎたんですよ！だった。
なんでも楽しそうに話すから俺も自然と笑顔になっていくんだよな、不思議なことに。
そんな俺をみて、またにっこり微笑むんだから
それがまた可愛いとも思っちまう。
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苺 - 富岡じゃなくて冨岡ですよ ！あと私、実弥さん好きなのでめちゃめちゃこの作品好きです !! (2021年2月28日 14時) (
レス) id: 8cc7755bea (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - 唯梨さん» 嬉しすぎるお言葉！煉獄さんのはぱっと思いつきで(笑)またいらしてください！ (2021年1月22日 16時) (レス) id: 3d4a15fd31 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - bell103ntさん» 嬉しすぎます！完結に向けて頑張りますね！ (2021年1月22日 16時) (レス) id: 3d4a15fd31 (このIDを非表示/違反報告)
唯梨(プロフ) - キュン死しそうです…！煉獄さんのあだ名が残り物掃除機なのめちゃくちゃ笑いましたww！更新楽しみにしてます！！ (2021年1月22日 16時) (レス) id: 10a0ab61a8 (このIDを非表示/違反報告)
bell103nt(プロフ) - 通知来るたびに速攻で来てます！！！任せてください！笑 (2021年1月21日 16時) (レス) id: b46ea41f08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結愛
| 作成日時：2020年12月31日 14時
