遊園地のチケット ページ3
《貴方side》
岩 ｢はい、これ｣
そうあたしの目の前に差し出された封筒。
｢……なに？…これ。｣
岩 ｢開けてみて｣
涙を拭って、そっと封を開け中身を見た。
そこには3枚のチケットが入ってて
隣町の有名な遊園地の物だった。
岩 ｢…臣さんから聞いた。遊園地の話も出てたんでしょ？｣
｢……っ｣
岩 ｢臣さん来週の日曜日、お昼からはオフだから。｣
｢……っ｣
岩 ｢３人でいっておいで｣
優しく笑う剛典くんと、
まさか剛典くんからチケットをもらうなんて思ってなくて、びっくりしてるあたし。
遊園地。
登坂さんがお家に看病しにきてくれたとき、
元気になったら、って誘ってくれてた。
でもあれからお互いその話は出なくて、
あたしもすっかり忘れてたの。
岩 ｢臣さん、ずっと誘いたかったんだってさ｣
｢…登坂さんが？｣
岩 ｢うん。(笑)この前ご飯食べに行った時
誘おうって思ってたのに言えなかったらしくてさ｣
｢……っ｣
岩 ｢こっそり俺からプレゼント｣
｢……いいの？｣
岩 ｢…当たり前じゃん。
だからその１枚、臣さんに渡してあげて｣
剛典くん、そう言ってまた優しく笑った。
自分の気持ちに気づいてから
変に緊張して、
チケットを渡すことを想像するだけで
心臓ばくばくいってる。
そんなあたしを他所に、
剛典くんスマートにお会計してくれてて
帽子被って静かに立ち上がった。
岩 ｢今日はありがとうAちゃん｣
｢…ううん、こちらこそ。
ご飯代いいの？｣
岩 ｢ははっ、妹に出さすわけねぇじゃん！｣
｢ごめんね、いつも。｣
岩 ｢じゃ、俺仕事だからいくね
Aちゃんもお昼からも頑張って！｣
｢…うん、ありがとう｣
あたしも立ち上がって、
去ってく剛典くんの背中を見送ってた。
そしたら、あっ！って言って
いったん立ち止まったと思ったら
あたしのほう振り返ってこう言ったの。
岩 ｢…臣さんなら、Aちゃんの過去も
全部受け止めてくれるから｣
って。
じゃあね。って手をひらひらさせて
仕事に戻ってった。
残された個室の部屋で
数分あたしは、チケットを見つめたまま
動けないでいた。
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美波(プロフ) - はじめましてなんですけど実はずっと読んでて、いつコメントしようか考えてるうちにとってもいいシーンが来て、心の中で臣くん頑張れと必死に言ってしまいます笑笑更新楽しみにしてます！！！ (2018年8月25日 0時) (
レス) id: 2630bc6126 (このIDを非表示/違反報告)
Koiruneiro(プロフ) - 更新ありがとうございますm(_ _)m剛典パパ、気が利きますね？？(^_^)幸せそうでいいなぁ、登坂さんと主人公さん。どんどん、惹かれあって幸せになってほしいです。 (2018年7月24日 21時) (レス) id: c51d9e3401 (このIDを非表示/違反報告)
Koiruneiro(プロフ) - ＼(^o^)／更新ありがとうございますm(_ _)m嬉しいです( ´∀`)はい！嬉しいです＼(^o^)／チケットをもらった登坂さんより、嬉しいですm(_ _)m (2018年7月22日 10時) (レス) id: c51d9e3401 (このIDを非表示/違反報告)
Mal - はじめまして！拝見させていただきました！ほんと、きゅんきゅんするし、うずうずして毎回毎回更新楽しみにしてます！これからの更新待ってます！頑張ってください！結愛さんの妄想大好き！ (2018年1月30日 1時) (レス) id: 6a9cab0360 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - 心愛さん» とっても嬉しいコメント、本当にありがとうございます！臣さんこれからもっともっと頑張ります！ぜひまたいらしてくださいね！ (2018年1月8日 22時) (レス) id: 7ba7167f6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結愛
| 作成日時：2018年1月8日 16時
