3JSBの末っ子ちゃん ⑤ (ページ32)

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3JSBの末っ子ちゃん ⑤ ページ32

《岩田side》

｢それから、岩ちゃんは……

……あたしが辛くてどうしようもないとき

その思いが一層強いとき

いつも傍にいてくれた。

ずっと手を握って、それだけで大丈夫って言ってくれてるみたいだった。

一番多忙なはずなのに、

ドラマ撮影の合間、

仕事と仕事の合間、

仕事が終わったあと、

ずっと近くで励ましてくれた。

NAOTOくんとあたしの実家に出向いてくれて

あたしの声が戻るように

いろんな方法を試してくれた。

……家族に会えたのは数年ぶりで

本当に凄く嬉しかった……っ…｣

A……っ。

必死に涙を堪えて話してたAだったけれど、

その溜まってた雫は

頬を伝ってった。

｢……この人と、…一緒にいたいと、

…そう、思いました…っ｣

｢｢｢……｣｣｣

岩｢…報告させてもらったのは、

まず一つは僕の熱愛報道が出たことです。

事実ではないことが世間に出て、

たくさんの人に迷惑をかけ、

そして大切な人を苦しめてしまいました。

もう、苦しめたくない思いもあって

報告させてもらったのと、そしてもう一つは、

やはりメンバー内での恋愛なので

ここまで応援してくれたファンのみなさんに

隠したくなかったからです。

いろんな意見があることは

僕達も分かっています。

それも全部踏まえて、僕らなりに

頑張っていこうと決意しました。

……どうか、これからも

僕達三代目を応援していただけたら嬉しいです。

よろしくお願いします｣

｢よろしく、お願いします…っ｣

俺とAは静かに頭を下げた。

みんなどんな思いで

俺達の話を聞いたんだろう、

そんなことを思いながら…。

でも聞こえてきた声たちに

俺達はゆっくり顔をあげた。