3JSBの末っ子ちゃん ⑤ (ページ4)

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幸せの意味 ② ページ4

《広臣side》

T ｢なに？彼女でもできた？(笑)｣

臣｢……いや、そんなんじゃないっすけど｣

T ｢ふーん(笑)｣

なんてにやにやしているTAKAHIROさんは

俺を見て明らかに楽しんでる顔してるし。

でもそれは自然に優しい笑みに変わった。

T ｢登坂が惚れる女って、よっぽど凄い女なんだね｣

なんて言葉も貰ったりなんかして。

うん、ほんとTAKAHIROさんのゆう通りで。

すげぇ女。俺の好きな人。

あんなやつ初めて出会った。

素直で真っ直ぐで頑張り屋で努力家で

自分のことよりもいつも相手のこと優先するやつで。

ずっと笑顔で周りも笑顔にできるやつで

尊敬できる部分もいっぱい持ってて。

T ｢ははっ｣

臣｢えっ？｣

急に笑い出したTAKAHIROさん。

T ｢お前そんな顔すんだね｣

臣｢……？｣

T ｢凄い優しい表情してたよ？(笑)｣

臣｢……！｣

T ｢よっぽど好きなんだな｣

なんてTAKAHIROさんの言葉に

恥ずかしさを隠しきれない俺は

きっと今顔真っ赤だわ。

T ｢いいな～。俺も臣ちゃんにそんだけ想われたい(笑)｣

臣｢何いってんすか(笑)｣

いつもの冗談をかましてきたTAKAHIROさんに

いつものように返す俺。

T ｢……惚れた相手を幸せにするには、だっけ？｣

臣｢はい｣

T ｢難しい質問だな～｣

臣｢…………｣

T ｢俺たぶんそこまで惚れた女いなかったしさ。

ちゃんとした答え言ってやれねぇけど。

……でもまあ、その相手のこと想って

いろんな気持ち共有してさ、

とりあえずは笑顔にしてやったらいいんじゃねぇの？｣

……かっけぇな。

なんかもうほんと、かっこいい。

とりあえずは笑顔にしてやったら、か。

うん。それならできる。

辛くなっても苦しくなっても

あいつがこれから泣くことがあっても

俺なら絶対笑顔にしてやれる。

うん、あいつは笑ってる顔が1番可愛いから。

T ｢……頑張れよ！｣

臣｢ありがとうございます｣

TAKAHIROさんの言葉を胸に刻みつけて、

俺は大好きな人の元へと歩み寄る。