3JSBの末っ子ちゃん ⑤ (ページ29)

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3JSBの末っ子ちゃん ② ページ29

《岩田side》

ライブは順調だった。

一緒に盛り上がってくれるファンとスタッフ。

たくさんの歓声といつも以上に感じる熱気に

俺の気持ちも最高潮になる。

気づけばアンコールまできちゃってて。

あーそろそろだなって。

ほら、普通さ、

アンコールの後って

盛り上がる系の曲がかかって

俺らが再登場！みたいな感じになるじゃん？

でも今回さ、普通に曲なしで

メンバー全員ステージに立っちゃったから

ファンのみんな、結構ぽかーんってしてんの。

まあ黄色い声援は

いつもみたく聞こえてくんだけどね。

有難いことに。

MCの時だけ渡されるマイク。

そのマイクを手に取って

第一声をあげたのが俺。

岩｢皆さん盛り上がってますかー！｣

｢｢｢いぇーーーい！！｣｣｣

岩｢うわ、まだまだ元気っすねー｣

健｢今、ちょっと会場揺れへんかった？(笑)｣

｢ね！凄いね！もおみんなのおかげで

こっちも元気になれるよ！｣

N ｢てか、みんな地震起こせるんじゃない？｣

隆｢いやいや何言ってんすかNAOTOさん(笑)｣

N ｢どごどごどごーって！｣

隆｢どごどこって(笑)｣

直｢擬音語ひどいね｣

臣｢失笑もんだわ(笑)｣

E ｢右に同じで(笑)｣

N ｢いやいや待って！

俺の扱いみんなひどくない？｣

なーんて会話が5分ぐらい続いて

NAOTOさんいじりに

会場全体が笑いに包まれてた。

会話が一つ落ち着いて、

あー今だなって感じた俺は

握ってたマイクを更に強く握って

ファンのほうを見た。

岩｢……皆さんに、お話ししたいことがあります。｣

急に真面目なトーンに変わった俺の変化に

きっと誰もが気づいてて。

会場は一気に静まり返り

そしてAを残したメンバーは

少しずつ後ろに下がってく。