3JSBの末っ子ちゃん ⑤ (ページ26)

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新たな未来へ ⑥ ページ26

《岩田side》

｢なんか急に静かになっちゃった。｣

岩｢ほんとだな｣

｢皆泊まってけばよかったのに。

どうせ酔ってんだから｣

岩｢気、利かせてくれたんだよ｣

引越しの準備を手伝いに来てくれたメンバーと

お酒飲んで食べ物つついて

日付が変わるごろまでわいわいしてて。

NAOTOさんと健二郎さんも酔ったのか

気持ちよさそうにその辺で寝てたけど

臣さんに起こされて皆帰ってった。

しっかり片付けまで手伝ってくれた

ボーカル組にはほんと頭上がんないわ。

隆｢初日から汚いとかありえないよね｣

臣｢いや、普通にありえねぇよ。｣

隆｢ぱぱっとね｣

臣｢うん、ぱぱっと｣

なんて会話の後にキッチンで洗い物してくれたり

ゴミ分別してくれたり

Aは2人のこと神様っつってたし(笑)

｢岩ちゃん、お風呂先はいって～｣

岩｢え、一緒に入んねぇの？(笑)｣

｢……バカ！入んないよ！｣

なんてぱたぱた言わしながらどっか消えてった。

こんな会話前にもしたな。

あんときも今も

頬を赤らめて恥ずかしそうにするAが

すげぇ可愛くて。

もうその姿見れるだけで

嬉しいっつうか、幸せっつうか。

これ以上からかうの可哀想だから

とりあえず先にお風呂は入るんだけどね。

バスタオルで髪の毛拭きながら

リビング戻ると

テーブルに突っ伏して寝てるAが目にはいって、

隣に腰掛けた俺はじーっとその寝顔見つめてた。

真っ白い肌、

長いまつ毛

すっとしてる鼻、

少し薄い唇。

もう、全部が愛しくてたまんない。

好きだなって

何度も何度もそう思う。

｢……んっ、……岩ちゃん？｣

岩｢起きた？｣

｢うん、起きた。…お風呂出たの？｣

岩｢ちょっと前に｣

｢髪の毛、まだ濡れてる…。｣

なんてまだ寝ぼけた感じのAの手が

そっと俺の髪の毛に触れた。

まだ風呂はいってないくせにいい匂いするし

ていうか、顔すげぇ近いし。

こういうの久々だから

心臓がうるさいのが自分でもよく分かる。

｢髪、伸びたね｣

岩｢うん｣

｢可愛い｣

岩｢……っ｣

眠そうな目して、ふにゃって笑って

そんな至近距離で可愛いなんてゆわれたらさ…。

もう、無理だよ。