3JSBの末っ子ちゃん ⑤ (ページ24)

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新たな未来へ ④ ページ24

《広臣side》

｢あーーもう！ついてないなー。

じゃんけん負けちゃうなんて｣

飲みもんが底をつきそうになって

近くのコンビニに買い出しにいこうってなって

じゃんけんしたら見事に負けた俺とA。

まあ、俺は嬉しいんだけどさ。

だってあれから、ほんとトントン拍子で

ことが進んじまって

自分の気持ちが全く追いつかなくて

２人になることもなかったから。

好きって気持ちはあの時と変わってない。

簡単に諦められるほど

こいつを好きになったわけじゃねぇし。

でも、前より笑顔も増えて

岩ちゃんの前で幸せそうに笑ってるのを見た時は

あーよかった。って素直に思うことが出来たんだ。

だからこいつらの大きな決断も

俺は全力で応援してやりたいし

支えてやりたいなってそう思ってる。

｢そういえば２人になるの久々だねー｣

臣｢そうだな｣

｢買い出しはついてないけど

臣くんと2人は素直に嬉しいな｣

なんて、ニコッて俺に微笑みかける。

こういうところだよ。

嬉しいこととか、楽しいこととかは

いっつも素直に口に出すこいつが

本当に可愛くて仕方なくて。

こいつといると楽しくて

時間なんてあっという間に過ぎてく。

ほら、もうコンビニついちまった。

適当にお酒入れて、おつまみ買って

これも食べたいってアイスをねだるAがいて

俺も同じアイス買って。

今はそのアイス食べながら来た道戻ってる。

臣｢なぁ｣

｢んー？？｣

臣｢俺さ、お前のことすげぇ大事だよ｣

｢え、なに急に！どうしたの！？｣

臣｢他の誰よりもお前が一番大事。｣

｢……臣くん？｣

臣｢俺こんなんだから、素直に言葉発せれなかったりするし、からかったりしてAのこと怒らせたりしてちっちゃい喧嘩いっぱいしたけどさ｣

｢…………｣

臣｢伝わってたかわかんねぇけど、でも｣

｢うん、伝わってるよ？伝わってたよ？｣

俺の言葉の途中で足を止めて

Aはそんな言葉を吐いた。