3JSBの末っ子ちゃん ⑤ (ページ23)

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新たな未来へ ③ ページ23

《岩田side》

8人でした片付けは

それはもうスムーズに片付いて。

臣さんたちが買ってきてくれたものをつつきながら

出前なんてとったりして

今はみんなでわいわいやってる。

｢みんな本当にありがとう！｣

岩｢ありがとうございます！｣

健｢ええねんええねん、気にすんな！｣

E ｢楽しかったしね！｣

直｢皆でやれば早く終わるし｣

隆｢うまいもんいっぱい食えるし｣

臣｢え、そこ？｣

隆｢え、違うの？｣

臣｢いや、違ぇだろ。(笑)

てか隆二お前食いすぎ｣

隆｢みんなのペース遅いから｣

臣｢お前が速すぎんだよ！｣

2人のやりとりに皆が笑って、

本当に幸せな時間を過ごしてた。

N ｢岩ちゃん、A｣

お箸を置いたNAOTOさんの目は真剣で

盛り上がってた場は少し静かになって。

N ｢1週間後でいいんだな？｣

なんてNAOTOさんの言葉に

俺とAは顔を合わせて大きく頷いた。

1週間後、

俺達のライブがある。

ファイナルになるそれは、

今回のツアーの集大成ともいえるもので。

その場で交際してることを公表すると

HIROさんとの話し合いで決めた。

HIROさんは、反対もせず賛成もせず

やれるだけやってみろ。お前らの力で。

ってそんな言葉を残してくれた。

不安がないわけじゃない。

でも、応援してくれてるメンバーがいて

大事なやつが隣にいて

それだけでとてつもなくパワーもらってる。

だから、どんな結果が待ってても

きっと前しか向かない。

N ｢……俺達もちゃんとフォローするから｣

岩｢NAOTOさん｣

N ｢お前らの伝えたい言葉で

言いたいこと言えばいい。

もし怖くなったら後ろ振り向け！

みんな、いるから……｣

そんなNAOTOさんの熱い言葉に

心臓がぎゅっと締め付けられた。

たくさんいろんなことがあって

Aのこと傷つけてきたし

メンバーにも迷惑ばっかかけたのに

それでもこんな俺の気持ちを尊重してくれるみんなを

支えてくれるみんなを

今度は何かしらの形で

返せていけたらいいなってそう思うんだ。