3JSBの末っ子ちゃん ⑤ (ページ15)

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本当の気持ち ⑥ ページ15

《広臣side》

NAOTOさんに促され

とりあえず着替えにいったAは病室を出て

そして、岩ちゃんの目が早く覚めるように祈る俺達。

健｢……ほんまよかったわ｣

N ｢ほんとだよな。

心臓止まるかと思ったわ｣

隆｢……こんなことあるんすね｣

直｢心臓に悪い……っ｣

E ｢……でも僕考えるんですけど…………｣

N ｢……んー？｣

E ｢もし岩ちゃんがAのこと庇ってなかったら

Aがどうなってたかわかんなかったっすよね｣

｢｢｢…………｣｣｣

E ｢あんま、考えたくねぇっすけど……｣

……そう、なんだよな。

セットの崩れが落ちてきたのは

Aのところで。

男と女の身体とかやっぱちげぇし

無防備な状態でそれをくらってたら

Aの命が危なかったかもしんない。

臣｢……岩ちゃん…………っ｣

お前、ほんと男だよ。

いざってなったとき

Aのこと守んのはいつもお前だよな。

今回なんてさ、

本当に好きじゃなかったら

こんなことできねぇよ。

……ちゃんと、想い合ってんじゃん、お前ら。

……心のどっかで

わかってはいたんだけど。

臣｢……はやく目覚ませって……｣

隆｢………臣…｣

臣｢……うちのわがままなお姫さんが

待ってんぞ？｣

｢…………わがままじゃないもん｣

なんて後ろから声が聞こえてきて、

ぱっと振り返れば着替えを済ましたAが立ってた。

まだ力が抜けたような感じだけど

少し覇気が戻ってきてて。

ほっと胸をなでおろした。

｢……岩ちゃん、｣

そう言ってまたゆっくりと岩ちゃんに

近づくA。

｢……ごめんね……、｣

って涙を零しながらずっと謝ってて。

そんながAの頭を撫でてなることしか

今の俺には出来ないでいた。