心配性 ページ10
「今日はありがとうございます」
「しのぶさん、とっても似合ってました！最高でした！」
リアルにショッピングというのを楽しんだこいつら。
だいたいAが胡蝶に似合いそうな服を選んで、何着か購入したらしい。
きゃっきゃっと楽しそうな二人をみていた。
昔は考えられなかったもんな、こんなこと。
「A」
「はい？」
「今日夕方までだよなぁ？」
「そうですけど」
「ここらで適当に時間潰してっから一緒に帰んねぇ？」
途端、言い表せない程の満面の笑みがあった。
「帰る！帰ります！マッハで終わらします！」
「はいはい」
そんな俺達を微笑ましくみている胡蝶は
Aの頭をよしよしと撫でて、よかったですね、なんて告げてた。
「では、私は帰りますね」
「俺も失礼する」
ありがとうございましたぁ！ってでかい声で見送ったAは、すげぇ嬉しそうだった。
「じゃあ適当にそこらのカフェでも入ってらぁ」
「実弥さん実弥さん！」
「ん？」
「大好きです！」
「………っ！」
「すぐ向かいますね！」
「…おぉ」
手をひらひらさせて、いったんAと別れた。
あんなに感情をそのまま出せるあいつってすげぇわ、なんて感心しながら。
それから一人でコーヒー飲みながら携帯をいじりAの連絡がくるのを待った。
一人なもんだから待ち時間は長く感じたけど
今度あいつと出かける場所をリサーチしたり
飯どこに食いにいくか連れに聞いたり、
一人なのに楽しい時間になったのは初めてのことかもしれない。
んなことしてたらAから連絡があって
入れ違いになってもあれだから、Aが働く店舗の近くのソファで待ち合わせることにした。
行けば見知らぬ男がAの側にいる。
あぁ、あの顔。……まただな。
近づくにつれ、その男とAの会話が聞こえてくる。
「おい」
俺は男の肩を掴んだ。
「なんか用か？」
こういうとき、ガラの悪い顔でよかったなんて思う。
大概のやつは、顔を見るだけで去っていってしまうから。
そしてもちろんこいつも例外ではない。
特に何かを言うまでもなく、男は去った。
「……お前さすがに多すぎねぇか？」
「すみません」
「いや、お前が悪ぃわけじゃねぇんだけど、」
「………っ」
「悪ぃ、普通に心配だわ」
ナンパを見かけるのはこれで二回目。
仕方ねぇ、こいつはモデルもしてたし顔もスタイルもいい。
んなん、男が放って置くはずねぇもんな。
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結愛(プロフ) - 唯梨さん» 嬉しすぎます、体調不良で更新止まっててごめんなさい。最後までお付き合いいただけると嬉しいです！ (2021年2月20日 16時) (
レス) id: 3d4a15fd31 (このIDを非表示/違反報告)
唯梨(プロフ) - 不死川さんめっっちゃかっこいい…っ！更新楽しみにしてますっっ！ (2021年2月20日 15時) (レス) id: 10a0ab61a8 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - 柚葉さん» 切甘になっちゃいました。コメント凄く励みになります、ありがとうございます！ (2021年1月31日 22時) (レス) id: 3d4a15fd31 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉 - 涙でスマホがヤバいことになりました。不死川さん切なすぎる！ (2021年1月30日 13時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - さねみん推しさん» 変更させていただきました。 (2021年1月29日 23時) (レス) id: 3d4a15fd31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結愛
| 作成日時：2021年1月29日 20時
