甘い言葉 ページ16
付き合うよ、っていう優しい二人の言葉に
さすがにデートの邪魔はできないと思って断った。
互いに手を振り、その場を離れる私。
遠くなっていく二人の背中を見送る。
ほんと、美男美女なんだよなぁ。
昔から優しいオーラがぷんすかするよ。
一旦、近くにあったソファに腰掛け
カナヲの言葉を思い出し、実弥さんに聞いてみようと思った。
思い立ったらすぐ行動の私は、着信履歴から一番上にある実弥さんの名前をタップし電話をかける。
3コール目の途中、
『どうしたぁ？』
と優しい声色で電話に出てくれた実弥さんに毎回キュンとする。
「特に用事ではないんだけど、…あ、いや、用事なんだけど」
『ふはっ、なんだそりゃぁ』
「実弥さんって好きな物ある？」
『好きな物？』
「うん」
『んなん、Aに決まってっけど』
「……！」
『…それ以外特にねぇ』
嬉しい、これは。想定外の言葉だったけど、生きてきた中で上位に入るほどの嬉しさレベルで嬉しい。
不意をつかれるとはこういうことなんだろうな。
「…めちゃくちゃ嬉しいけど、その、それ以外でなにか…。ほら、好きなブランドとか好きな食べ物とか、集めてるもの、とか。」
『…あぁ、なんだろうなぁ。』
「…欲しいものとかない？」
『……Aとの時間。』
「へっ？」
『っていうか、A自身』
あ、私今絶対真っ赤だ。聞きたい答えが返ってくる訳ではないけど、それを上回る返答をしてくれる実弥さんって一体何者？
そしていつものように私にはとことんデレてくれる。
それがもう堪らなく好き。
『…Aもしかして、プレゼント選んでんのかぁ？』
「……！」
ばれた！…いや、そんな直球に欲しいもの、とか聞けばバレるよねそりゃ。
どうしよ、はぐらかそうか。
なんて考えてたら、実弥さんは言葉を続ける。
『…俺、Aとクリスマス過ごせるだけですげぇ嬉しいから、なんもいらねぇよ。』
聞いてしまえば、優しい実弥さんがこういうふうに言ってくれるのは少しだけ予想してた。
やはりそれは的中してしまう。
『でも、クリスマスだし渡さないことをお前が気にすんなら…』
「………」
『俺は、お前が俺の事を考えて選んでくれたもんなら、何でも嬉しいわ』
そう優しい口調で話してくれる実弥さん。
この人が私の彼氏で、とても幸せだと思った。
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結愛(プロフ) - 唯梨さん» 嬉しすぎます、体調不良で更新止まっててごめんなさい。最後までお付き合いいただけると嬉しいです！ (2021年2月20日 16時) (
レス) id: 3d4a15fd31 (このIDを非表示/違反報告)
唯梨(プロフ) - 不死川さんめっっちゃかっこいい…っ！更新楽しみにしてますっっ！ (2021年2月20日 15時) (レス) id: 10a0ab61a8 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - 柚葉さん» 切甘になっちゃいました。コメント凄く励みになります、ありがとうございます！ (2021年1月31日 22時) (レス) id: 3d4a15fd31 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉 - 涙でスマホがヤバいことになりました。不死川さん切なすぎる！ (2021年1月30日 13時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - さねみん推しさん» 変更させていただきました。 (2021年1月29日 23時) (レス) id: 3d4a15fd31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結愛
| 作成日時：2021年1月29日 20時
