【紫】素直じゃない２人 (ページ44)

今日:20 hit、昨日:20 hit、合計:58,934 hit

９４杯目【過去編】ページ44

深【『まぁ、とにかく』】
深【『俺は呼ばれてないし、Aちゃん一人で行くべきだと思う』】

【 ……着いてきてくれないの？】

深【『告白だった場合気まずいじゃん俺』】

【なんでよ】
【それならそれで祝って】

深【『えぇ…』】

【なに、嫌なの？】

胸の痛みにイライラして、ふっかに当たる。断固として1人で行かせたがるふっかと、1人では行きたくない私。ねえふっか、私馬鹿じゃないからわかるよ。私だってアキくんとは長い付き合い方だもん。アキくんが私を好きじゃないことくらい、分かるよ。

ふっかだって本当は気づいてるくせに。なんでそんな事言うの？

【ふっかのバカ】

深【『………』】

【着いてきてよ、】
【なんとなく想像着いてるでしょ】
【アキくんと長い付き合いじゃん】

深【『俺が着いて行ったら、緩和剤になる？』】

【 …なる、】

深【『そっか』】

【 ……1人だと、消えちゃうかも】

深【『それは、困るね』】

【ふっかが隣に居てくれるなら、まだ頑張れるから、】
【多分、笑顔で言えるから、】

深【『Aちゃんの気持ちは言わなくていいの？』】

【言ったところで結果見えてるから】
【言わない】

深【『んは、昨日までの俺と一緒だ笑』】

【え…？】

なに、それ…昨日までのふっかって、なに？

深【『Aちゃんは、それで諦められるの？』】

【 …がんばる】

深【『後悔しないの？』】

【わかんないけど、】

深【『俺は絶対後悔すると思う』】
深【『後悔しないよう、これからのAちゃんのためにも』】
深【『ちゃんとアキに伝えた方がいいと思う』】

真剣に、真っ直ぐ、私のためを思って言ってくれるふっか。
なんだか申し訳なくなってくる。

アキくんのこと本当に好きかどうかも分からないのに、ふっかの気持ちも知ってるのに、自分の気持ちが分からなくてどっちに対しても曖昧な態度をとってる自分に嫌気がさす。

あぁ、嫌いだ、自分がどうしようもなく嫌い。