【紫】素直じゃない２人 (ページ17)

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６７杯目【過去編】ページ17

？【ここでばったりするかもだよ？】

【 ……2年も来なかった人なのに？】

？【忙しかったの！】
？【でも、これからはまた来るから】
？【お姉さん、常連なんでしょ？】

【まぁ…そこそこ来てはいるかな】

？【じゃあ、お姉さんに会いに来る】

【えぇ、私？】

？【うん】
？【そしたら、名前教えてくれる？】

【あは、そんなに知りたい？笑】

？【お姉さん呼び嫌だって言ったのはそっちだよ？】

【嫌だとは言ってないよ笑】

？【でも引っかかるんでしょ？】

さっきまでと違って、驚くぐらいグイグイくるから、私も後に引けず。せめてお兄さんの名前を先に教えてもらおうと横に垂れてきた髪を耳にかけて、聞いてみた。

？【深澤辰哉】

【ふかざわたつや… 】
【 ……じゃあ、ふっかだね】

深【ふはっ、安直〜！笑】

そう笑って私を見るから、また鼓動が速くなって…目を逸らしながら【私のことはAでいいよ】と言えば、【 Aちゃん？】って早速呼ばれる。ちゃん付けで呼ばれる歳でもないけど、、

【なぁに】

深【呼んだだけ】

カップルじゃないんだからさ、

深【あ、うそ】
深【 Aちゃん】

【なによ…笑】

深【誕生日おめでとう】

【 …！】

優しく微笑んでそう言ってくれるふっかに、不本意ながらもドキドキしてしまったけど、気づかないフリをして【ありがとう笑】とグラスを傾けて乾杯した。