【紫】素直じゃない２人 (ページ14)

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６４杯目【過去編】ページ14

ア【 Aちゃん、お誕生日おめでとう〜！】

【わぁ、アキくんありがとぉ！】
【祝わなくていいっていったのに…笑】

ア【誕生日は年に一度だよ？】
ア【 Aちゃんが産まれた日なんだから】
ア【何歳になってもお祝いしなきゃ】

【ふふ、ありがと笑】

ア【それと、これプレゼント】

【えっ！？】
【そんなわざわざ用意してくれたの、？】

ア【もちろん笑】

【えぇ、ありがとう… 】

ア【ゆっくりしてって】

【うん、ありがとう！】

2017年8月28日。
26歳の誕生日に、最近お気に入りのBARに来ると誕生日を祝ってくれた。

もう年齢も年齢だし、誕生日なんていいと思ってたけど、祝ってくれるのはやっぱり嬉しくて。まさかケーキとプレゼントまで用意してくれるとは思ってなかったけど…笑

ん〜、ショートケーキ美味しいなぁぁ、幸せ！

？【あっ、】

【え？】

気づけば近くにいた肌の白い男の人。帽子をかぶってて、メガネもかけてて、顔はよく見えない。

誰？知り合い？いやいやいや、そんなまさか。

とりあえず何かあるのかと思ってフォークを置いて、その人に向き直る。

【あの…なにか……？】

？【あ、えっと…あの、】

ア【お。たつ、いらっしゃい】

私が改まって聞けば、その人はあわあわと焦ってて、声掛けないようが良かったかな、なんて思ってたら、奥に行ってたアキくんが戻ってきて、親しげに声をかけた。

アキくんの知り合い？たつ…？ともだちかな。

？【あぁ、アキ… 】

ア【なんで立ってんの？笑】
ア【そこ座りな？】

そう言ってアキくんか指差したのは私の隣の席。ここ！？って驚いたけど、まぁアキくんの知り合いなら良いかと荷物を軽く避けたら【ありがとうございます】ってお辞儀されて。私も慌ててお辞儀したら、アキくんに笑われた。

ア【いつもの？】

？【あぁ、うん…いつもの】

ア【りょーかい】

隣で2人の会話を聞きながらカウンターにおいてあるお酒を呑む。いつもので通じるってことは、よく来てるのかな？でも会ったことないんだよね。ここには結構来てるし、長居するほうだけど、見たことない。

【 …… 】
【あ、の…… 】

なんとなく気になって、グラスをコースターの上へ置き、アキくんがお酒を作りに行った隙に、彼に声をかけた。