ep.60 ページ10
深「ここだよ」
佐「ほえぇ、こんなところにウィークリーマンションあったんだ」
宮「大きいね?」
阿「まだできて新しいのかな。」
向「この中に結魏さんがおるん?」
深「多分、、」
確信は無いけど…色々考えて、あるとするならここ。
渡「乗り込む?」
阿「いや警察がくるまで待った方が…」
佐「ねえ、そこに交番あるよ?」
向「なるほど。交番近くのウィークリーマンションを借りることで、警察の近くに隠れるわけないって思わせる作戦やな。」
渡「もう決まりじゃん。てか、そこの交番の人に事情話して一緒に行けばよくね?」
宮「確かに、その手があったね」
阿「じゃあ、俺と佐久間と舘さんでそこの交番の人に協力お願いしに行こう。」
佐「おっけ!」
向「俺らここでマネージャーの家行っとる警察の人来やんか待っとくわ」
阿「うん、よろしくね」
そう言って阿部ちゃん達が交番の人に話に行くのを目で追いかける。
その間、俺の頭の中は最悪な想像が何度も再生されていて、気がおかしくなりそう。
康二と翔太が何か話してるんだけど、全然頭に入ってこないくらいには、今Aのことしか頭にない。
もしAに何かあったらどうしよう、
もしこのまま会えなかったら…
そんな嫌な想像をする度、鼓動が速くなり、いてもたっても居られず、マンションの中へ飛び込んだ。
中からちょうどよく人が出てきて、オートロックは解除することなくマンションの中へ。
康二と翔太の呼ぶ声を背に感じながら、どこにいるかも分からないのにエレベーターの中に乗り込む。
なんとなく直感で階数ボタンを押してエレベーターで移動し降りる。
外には康二と翔太がいて、ここからは見えないけど交番の人に協力をお願いしていた佐久間達も、中にいる俺を見上げてる。ジェスチャー的には、早く降りて来いって言ってんのかな?
でも___
「嫌!!来ないでっ!!」
突然、ドアが乱暴に開く音と共に、女性の叫び声が後ろから聞こえてきて、その声にパッと振り返ると、刃物を持った男から逃げてるAの姿。
状況が理解出来なくて、でも瞬時に危険だと判断し、走ってくるAの腕を引いて自分の後ろに隠れさせた。
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作成日時:2023年9月6日 19時