ep.73 ページ23
深「あー！つかれたぁ！」
「ごめんね、たくさん付き合わせて…」
深「なぁに謝ってんの？ てか、俺らなんも悪いことしてないじゃん。悪いのはあのストーカー野郎だし。」
岩「あと結魏さんから目を離したふっかのせいね」
深「うっ、、ごめんなさい…」
お互いの事務所に話終わって、再び照の車の中。
あと1時間もすればAは雑誌の撮影に向かうし、照も仕事。
俺は夕方まで仕事がないから、心配だしAの撮影でも見に行こうかなって思ってたんだけど、俺がいるとずっと申し訳なさそうな顔するから、ついていったら仕事に支障きたすかな？って悩み中。
まぁ照の目は俺に有無を言わさず、行けって顔してんだけどね？
深「んー…Aー？」
「なに？」
深「ちょっと散歩がてら歩かない？」
「え？」
深「照も仕事行かなきゃだし、俺も話したいことあるし」
「…わかっ、た」
少し間があったけど、了承してくれたA。
照にお礼をいって車を出て、撮影場までの道中を2人で歩く。
その時も、俺に気を遣ってるのか半歩後ろを歩いて極力話そうとしない。 後ろ歩くなら、せめて前歩いて欲しいんだけど…
まぁ1番のベストは隣歩いてもらう事なんだけどね。
この状態じゃ話できないし…と数m先、あまり一通りの少ない裏路地に入る。
深「ここなら大丈夫でしょ」
「え…？」
1度立ち止まって振り返り、同じく立ち止まったAの隣まで歩く。
「ちょ、なに、」
深「危ないから。俺の視界の範囲内にいて」
深「あと、俺に遠慮してんならそういうのもいらないから」
「え、？」
深「今朝も言ったけどさ、俺がAのそばに居たくてしてる事なんだから。Aが申し訳なく思う必要ないよ。」
「でも、」
深「それともAは、俺に頼るの嫌なの？」
深「Aが素直に甘えられるのは俺だけなんじゃないの？」
深「違った？」
「……違わない、」
深「なら、もっと頼って甘えてよ。」
深「Aに頼られんなら大歓迎よ？ どこにいてもすっ飛んでく」
「ほんと？」
深「ほんとほんと。Aが助けてって言うならすぐ駆けつけるし、慰めて欲しいならめっちゃ慰めるし、甘えたいならいっぱい甘やかしてあげる。悩み事も全部聞く。だから、俺の事もっと頼って？」
「辰哉、」
深「返事は？」
「分かった、っ」
「…………じゃあ…隣、歩いていい…？」
深「そんなの当たり前でしょ。なんなら手とか「それはいい」なんでだよ！笑」
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作成日時：2023年9月6日 19時
