ep.61 ページ11
「っ、た…つや、?」
stk「お前、なんでここが…!」
Aのマネージャー、……いや、ストーカーが、俺を見るなり目を丸くさせ、刃物を持ったままその場に立ち尽す。
正直、怖くないって言ったら嘘になる。相手は刃物を持ってるのにこっちは丸腰。オマケに後ろにはAも居て、守りながら立ち振る舞うなんて難しすぎる。
でも、いつまでもこのままって訳には行かないし___
stk「おい、その女を渡せ」
深「渡せって言われて渡すわけないじゃん、笑」
なるべく動揺を隠すように、いつもの俺を演じる。
さっきは運良く中から人が出てきてオートロックが外れたけど、暗証番号が分からない限り、いくら交番の人に協力をお願いしたからとはいえ、中には入って来れない。絶体絶命すぎて、俺ここで死ぬのかな?とさえも考える。
どうしよう、どうする?
このままじゃ俺どころかAまで…
「辰哉、」
深「っ…」
?「ふっかっ!」
再び大きい声が聞こえてきたと思えば、どこから飛んできたのか、野球ボールがストーカーの手に命中し、持っていた刃物が床に落ちたのが見えて、すかさずそれを足で蹴り、痛がってるそいつを背負い投げして床に抑えつける。
向「ふっかさん!!」
深「おぉ、康二…」
程なくして、ここを借りてる住人の誰かがオートロックを解除したのか、警察と一緒に康二たちがかけ登ってきた。
警察「深澤さん、大丈夫ですか!?」
深「俺はなんとか。 …とりあえず、こいつお願いしてもいいですか、」
抑えつけていたストーカーを警察に引き渡し、特に何ともないけど、Aも含めてとりあえず警察病院で検査をしてもらうことになった。
警察「では後ほど、事情聴取もさせていただきますので」
深「分かりました」
警察「ほら行くぞ。歩け。」
stk「チッ」
数人の警察と一緒にマンションを出ていくストーカー。俺を睨みつけて舌打ちしていったけど、悪いのはお前じゃんね。刑務所の中で反省しろ。
向「ふっかさん〜!!」
深「ぅわ!急に抱きついてくんなよ!笑」
向「だってぇ!!」
何故か大泣きして俺に抱きついてくる康二を軽く宥めながら、その後ろにいる阿部ちゃんたちに「勝手に行ってごめんね」と謝る。
渡「ほんとだよ、反省しろ!」
佐「にゃはは笑 まぁ何ともなくて良かったわ!笑」
宮「かっこよかったよ、ふっか」
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作成日時:2023年9月6日 19時