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「ねーえ、自分で払うって言ったのに…」
「まじ似合ってたから、似合ってた記念日で俺からのプレゼント」
「何その記念日…笑」
自分で買いたかったのに、結局深澤くんが購入してくれて、汚れるのは嫌だったから元々着ていた服に着替えてそのお店を後にした。
まさか本当に買ってくれるなんて…
深澤くんって同じ高校生だよね？
この先大人になったとき、深澤くん絶対今以上にモテモテだろうな、さりげなくレディファーストしてくるとことか、きっとみんな好きになっちゃう。
「……ずるいね、ほんと。」
「ん？なにが？」
「ううん、なんでもないっ」
「あ、またそれ。 A隠し事多すぎ〜」
「深澤くんも多いくせに」
「俺はいつでもオープンだよ？」
「嘘つき」
「ひど笑」
多分前までの私は、深澤くんとこうして軽口を言い合える仲になるとは思ってないだろうな。
「……ね、お腹空かない？」
「空いた、かも。」
「この上にフードコートあるけど、そこ行く？」
「うん。 ……何があるかなぁ」
「フードコートだからなんでもあるんじゃない？」
「深澤くん何食べたい？」
「んー、ラーメン食いたい」
「ほんっとラーメン好きだね笑」
「…まって、それも江藤から聞いたの？」
「ううん、深澤くんがラーメン好きなのは元々知ってたよ笑」
「え、？」
「1年生の時もよく放課後ラーメン食べいってたよね笑」
「駅前にできたラーメン屋さんがすげぇ美味くてね」
「友達にまた行くの！？なんて言われたりして笑」
「でも、なんだかんだ着いてきてくれんだよね〜」
「ふっかは麺まじで飲み込むからなぁとか言われてたよね笑」
ダイソンとか言われたりしてたっけ？懐かしいなぁ、なんて1年生の時を思い出しながら話す。今思えば、私その頃から深澤くんのこと好きだったのかな。
「……ん？なに？？」
「や、なんかA俺のことめっちゃ知ってんなぁって笑」
「まぁ、私も深澤くんのことはよく見てたからね笑」
「えっ、なに。そうなの？」
「ふふ、気づかなかったの？笑」
「よく目合うなぁ、とは思ってたけど…」
「なんか見ちゃうんだよね。 深澤くん結構目立ってたし笑」
「まぁ俺かっこいいし」
「……あ、あのラーメン美味しそ〜」
「ねーえ、スルーしないでよー」
「ごめんごめん笑」
少し拗ねたように頬をふくらませる深澤くん。
そーゆー顔も好きだなぁ、なんて…
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作成日時：2022年11月16日 1時
