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「…っふぁぁ、」
ねむたい、
昨日寝る前に、深澤くんとトークでやり取りしてて、いつもより遅くに寝たから完全に寝不足…
でも、楽しかったなぁ。
深澤くんは、まだ来てないよね…
いつもならそろそろ来る頃なのに、今日は寝坊かな？
「…んん、…ふぁぁ、っ」
「ふは、あくびなんて珍しい〜、翠川さん寝不足〜？笑」
「えっ、」
あくびが止まらなくて、手で口を隠しながらあくびをしていると、隣の席から舌っ足らずな声が聞こえてくる。
あれ、いつ来たの…？
「ふ、かざわくん…」
「おはよぉ〜」
「お、おはよう…」
「……」
「……え、なに？」
私、顔に何かついてる？
寝癖とかついてたりしたかな…！？
「…いや、大したことじゃないんだけど、」
「うん？」
「電話より対面で話す方がしっくりくるなぁと思って…笑」
対面、か…
たしかにこっちの方が私もしっくりくるけど
電話は電話で、新鮮でよかったけどなぁ、、
「……ねぇ、翠川さん、あのさ」
「ふっか、はよー！」
深澤くんが何か言いかけた瞬間、いまさっき来たであろう深澤くんとよく一緒にいる男の子が元気よく挨拶しにきて、話を遮られる。
今、深澤くん何を言おうとしたんだろ。
後で聞けばいいか…
邪魔しちゃ悪いし、昨日全然読めなかった本でも＿＿＿
「そういやふっか、昨日どうだったんだよ〜」
「どうって？」
「ほら、巻坂と買い物行ってたじゃん！」
巻坂…って、昨日買い物行ってた女の子の名前だ…
「どうもなにも、普通に買い物してただけだよ？」
「とか言いながら、ふっかはキスとかしてるタイプじゃん〜」
キス…！？
「バカ。好きな子じゃないとしねぇよ」
だ、だよね…流石に…
「え？巻坂のこと好きじゃないの？」
「好きじゃないっていうか、友達としては好きだよ？」
友達として…
「ふーん？…友達にしてはやけに仲良くないー？」
「そう？ 普通じゃない？」
普通…、
深澤くんにとっては、やっぱああいうのって普通なんだ、
じゃあ、土曜日誘ってくれたのも、深澤くんからしたらなんてことないただのお詫び、なのかな…
分かってたけど、知ってたけど、なんか…な、
「普通じゃないくらい仲良いと思うけど？」
「そうかな、？」
「そうだよ。…ほんと、ふっかって思わせぶりだよねー」
「思わせぶりか？」
「うん。…ね、翠川さんも思わない？」
「…え、？」
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作成日時：2022年11月16日 1時
