青葉城西高校のマネージャーは。【川西太一】Vol.2

7話 幹部なので、冷静に。 ページ10

Aside


ここで私は考える。及川や岩泉の言葉が右耳から左耳へ通り抜けているが、さも聞いているかのような顔をして考える。



絶大な支持をもつ及川。青城バレー部圧倒的エース岩泉。
このふたりが私に敵対して、結果的にそのふたりにはどのくらいの人がつくだろうか。


ただのマネージャーに過ぎない私には果たして誰かがつくのだろうか。


A「(んーでもやっぱ及川さんが言うなら...みたいな感じの人多そうだよね…
黒角がとんでもなく酷いことをしてる訳じゃないし私と黒角で判断するのは
難しそう。及川岩泉頼み...)」


及「ちょっと聞いてんの！？」


ｳｪｯ 聞いてなかった。

及「お前最近変だよ？黒角のことが嫌いになった？だったらそれはお前のせい自業自得
だろ？黒角を入部させたのはAだ」



変なのはどっちだよ。私は至って平常です。


A「......及川は、岩泉は黒角さんの味方なんだ？」

岩「！ 味方とか、敵とかそういうこと言ってんじゃねぇぞ。間違ってることしてんなら
それは悪いことだ」


悪いことの規定は？この場合、どうなんだろう。最終的に黒角が悪かったってわかったら 私に味方してくれるってことか。まぁその前にさっさとここを出ますけど、


A「じゃあ 信じる も違うんだね。ここに入ってから今日まで会わない日なんて
ないんじゃないかレベルで一緒にいたけど、信頼の欠片も私たちの間には
なかったね」

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