青葉城西高校のマネージャーは。【川西太一】Vol.2

18話 ページ21

Aside



太宰「...あ、お帰りAちゃん」

A「.........あ、只今帰りました」


太宰「...あと少しで来る筈だから待っててね」
A「はい」


酷く優しい顔をする太宰さんを見ると安心してしまうのと、それに腹が立ってしまう、の
ダブルパンチだ。強烈。


何時(いつ)ぶりだろうか。帰ってきた家にあかりが灯っていたのは。
最後に家でおかえりと誰かが言ってくれたのは何時(いつ)だっただろうか。




と、考えてる矢先。



トンッ



「今晩は。毒姫様」


A「...今晩は。白秋。貴方に会えて光栄です」


何も無い、ただの空間から音もなく現れた1人の人物。美しい所作でお辞儀をする。


「あぁ太宰さんも。お久しぶりです」

太「久しいねぇ。


北原くん」


上下真っ黒なスーツに紅くキラキラと光るペンダント。

朱色の髪は綺麗に短く切り揃えられており、今日もぱっちり二重はいい感じ。

その人物の名は北原白秋。ポートマフィア構成員の1人で川西太一の直属の部下だ。


太一が私の部下であるように、太一には太一の部隊があってそのまた下に何十人もの
構成員を従えている。そのうちの1人。

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