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西山side
西「___一ノ瀬ちゃん」
A「...なんでしょう」
不機嫌そうな顔。そう、ではないか。不機嫌なのか。
西「これ、一ノ瀬ちゃんのピアスだよね。片方だけだけど。うちにあった」
A「...あぁ、、、 ありがとう」
サッと受け取ったAはすぐに背を向ける。
A「__ヨシキくん!」
ドクン、と心臓が動く。
中「はい?あれ、そのピアス...」
A「見つかったよ〜!!」
中「あんなに探してたのに...w」
その顔を、もうヨシキに向けるのか。その笑顔の先にいるのはいつも俺だったんじゃない?なんて言えるわけもなく。
賢章「西山くん顔こわーい。明後日本番なんだから笑顔だよぉ〜」
西「はーい」
ミーティングも終わり、それぞれが帰る頃
ガコンッ
西「!!」
「あ、西山サン。お疲れ様です!」
西「えーっと...『May』の」
「福澤侑、です!」
自販機にはAと仲の良いダンサーの福澤さんが先にいた。
福「ついに明後日ですね!5年ぶりともなると緊張しますよね〜!」
西「それはもうめちゃくちゃ笑 必ず成功させます!」
いつも通りの西山宏太朗で。 これで話が終わると思っていたのに。
福「西山さん、いっせーさんのこと捨てたのってほんとですか?」
西「___は?」
どうやらこの男はそんな簡単に話をやめてくれるわけではないらしい。
西「捨てたって... えーっと... 俺とAがどんな関係だったのか知ってるんだ...」
福「知ってます!いっせーさんアソビニンですし」
西「福澤さんもその1人だったりする?」
福「俺はいっせーさんのこと尊敬してるので手はさすがに出しません」
この人に俺はどう思われてる?同業者の尊敬する先輩と遊ぶなって思われてる?嫌われてる?
福「いっせーさんのこと好きなんですか?彼女がいるのに?西山さん。あなた、いっせーさんの何を知ってるんですか?想う心があればなんだっていいと思ってます?勝手に愛した気にならない方がいいですよ」
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作者名:卯月 | 作者ホームページ:https://instagram.com/uge__tsu04?igshid=NTc4MTIwNjQ2YQ==
作成日時:2023年6月14日 20時