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西山side
西「お疲れ様でした」
今日は調子が良くなかったな。万全にしとかないと...
と思いながら喫煙スペースに向かう。
江「あ、宏太朗じゃん」
西「江口さん、お疲れ様です」
普通に会いたくない人に会っちゃったよ。
西「....あーそういえば俺〜Aと遊ぶのやめたんすよね〜」
さりげなく、さりげなく伝える。
江「.....知ってるけど笑」
西「は?」
煙草を吸う姿まで画になる江口さんはいつもと違う顔で笑う。
西「...なんで知ってるんですか」
江「正確には知らないけど。いっちゃんこの前顔色悪かったからそうだと思って。お前関係かって聞いたらそうだって言うから」
......どうしてこの人は
西「...ねぇ江口さん。そろそろ教えてくださいよ。Aと今まで何があったんですか?」
江「......」
俺の質問に答えず灰皿に吸い殻を押し付ける。
江「教えない」
西「、」
江「一ノ瀬泣かしたやつになんて教えねぇよ笑」
心臓が1回、ドクと大きく脈打った。
あぁこの人は、俺にそれだけ言うためにここに来たんだ。
いつも電子タバコなくせして今日は普通に紙巻煙草。スタジオがたくさんある階からは遠い喫煙所。
苦しい。俺が今までやった事全部否定されている気がする。
視界に入った窓の外は厚く黒い雲に覆われた空から大粒の雨が降っていた。
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作者名:卯月 | 作者ホームページ:https://instagram.com/uge__tsu04?igshid=NTc4MTIwNjQ2YQ==
作成日時:2023年6月14日 20時