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第六話「不思議な気持ち」 ページ9

炭治郎は今屋台のおじさんに怒られている。

理由としてはうどんを食べなかったこと。

禰豆子の竹枷が取られる危機を回避するため自分で二人分のうどんを食べた。

そんな胃袋は何処にあるのかと言いたいがやめておこう。


「ごめんな禰豆子、置き去りにして…」


先程単独で鬼舞辻を探し当て、宣戦布告まがいのものをしてしまったのだ。

炭治郎が歩いていると突然禰豆子に手をグッと引っ張られた。


「おうっ」


予測出来なかった行動に体が少しふらつき、腑抜けな声が漏れた。

なんで引っ張ったのか聞こうと禰豆子の方を向くと禰豆子が前方を睨んでいた。

なんだと思い、見ると先程大通りで出会った鬼、愈史郎(ゆしろう)がいた。


「待っててくれたんですか?俺は匂いを辿れるのに…」

「目くらましの術をかけている場所にいるんだ。辿れるものか。それより」


と、話題を切りかえた。


「鬼じゃないかその女は。しかも醜女だ」


炭治郎は言われた言葉に呆然としていた。


(しこめ…しこめ?醜いってことか?誰が?)


思考を巡らせると一人に絞れた。分かった途端ハッとする。


(禰豆子)

「醜女のはずないだろう!よく見てみろこの顔立ちを!

街でも評判の美人だったんだぞ禰豆子は!」


愈史郎は炭治郎の話も聞かずに「行くぞ」とだけ言ってスタスタと歩いていった。


「いや、行くけれども!醜女は違うだろ絶対!

もう少し明るい所で見てくれ!ちょっとあっちの方で」


炭治郎はギャンギャンわめきながら愈史郎の後を着いて行った。








「戻りました」

「この口枷のせいかもしれない!これを外した禰豆子を一度見てもらいたい!」


炭治郎は屋敷についても尚、愈史郎が言った“禰豆子が醜女”発言を撤回してもらいたかった。


「あっ大丈夫でしたか。お任せしてすみません」


切り替えの速さは尊敬する。

先程襲われた人の介抱を愈史郎と共に居た鬼、珠世がしていた。


「この方は大丈夫ですよ」


途端、ドアが開け放たれた。

普通は見つからないこの屋敷のドアが。


「誰だ!」

「炭治郎…だったかしら。ちょっとここで治療をさせて貰える?」

「…咲夜!?何で此処に…」

「鬼舞辻と戦ってきたのよ。さすがは鬼の棟梁。力は相当強いわ」


咲夜は全身傷だらけで、尚且つ腹部から血が流れ出ている。

麗魅…もといレミリアはもっと重傷で腕ひとつ無く、腹に風穴が空いている。

明らかに人間なら死んでいてもおかしくない怪我だ。

続→←第五話「初任務」



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ear - 面白くて大好きです!!すごい文才ですよ!将来小説家で食って行けますよ← (2020年7月13日 0時) (レス) id: 555f48d754 (このIDを非表示/違反報告)
はさき(プロフ) - RSTさん» コメありですっ!!!応援ありがとうございます! (2020年6月9日 19時) (レス) id: 93e354deb4 (このIDを非表示/違反報告)
RST - 初コメ失礼しますぅぅ!応援してます!頑張って下さい! (2020年6月9日 18時) (レス) id: 6738db422c (このIDを非表示/違反報告)
はさき(プロフ) - いくらさん» 行ってらっしゃいませぇ!! (2020年5月8日 10時) (レス) id: 93e354deb4 (このIDを非表示/違反報告)
いくら - ああああ!!好きすぎてヤバイ!!!友達に宣伝してきまあす!!! (2020年5月8日 10時) (レス) id: 16c4d9d785 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はさき | 作成日時:2019年11月17日 15時

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