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4『………で、わざわざ呼び出したのはなんや?』
18『周平さんなら、Aさんのこと知ってるなと思ったので』
4『……知っとるけど?』
18『っじゃあ、4『いや、教えへんで?』……ッ』
4『教えるわけないやん、ここにいないひとのこと、ペラペラ喋ったりせえへんで、俺は』
……当たり前だ。
4『本人に聞く勇気もないくせに周りから聞き出そうなんて、そんなセコいこと考えるんやないで』
……周平さんが正しい。
けど、なんで。
4『Aは、俺の大切な大切な友達やからな』
……なんでこんなに、悔しいんだ。
4『お前がAの何を知っとるのかを俺は知らんけど、Aはお前が思ってる以上に何度も傷付いてきた』
18『……ッ』
4『傷付いて、傷付いて…それでも進むって決めたんや』
18『……』
4『Aのこと好きなら、もっと別の方法考えや?
中途半端な気持ちなら、18『違います』……』
18『僕は、中途半端な気持ちでAさんを好きになったわけじゃない』
4『ほんなら、ちゃんと真っ直ぐぶつかりに行けよな』
18『はい』
4『んじゃ、俺はこれで』
……これが、大人の余裕ってやつなんだろうか。
だとしたらそんな周平さんより更に年上の安達さんは……
18『いやいや、やめろやめろ』
Aさんに、ちゃんと向き合わないといけない。
僕は、絶対にAさんを傷付けたりしない。
18『……そういや、周平さんにも好きってバレてる。
僕ってそんな分かりやすいのか……?』
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きちでーす(プロフ) - 久しぶりの更新、ありがとうございます!続き楽しみです! (2022年3月6日 10時) (レス) @page25 id: 0950913df0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みさ | 作成日時:2022年1月20日 16時