未題

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side 19



19『……安達さん？』




3『……』




……あの2人の光景が、離れないんやろか。


ぼーっとしてる安達さんは、店員さんが運んでくれたビールに気づかない。


まさか2人と入れ違いになるなんて思わんかったやろうし。



Aさんは、安達さんやなくて由伸をずーっと見てた。


多分、多分やけど、


いつもなら、……安達さんだけ見てたんやろうな、って。



今の安達さんを見てると思う。



19『安達さーーーーーん！』



3『おっ、ごめん何？』



19『……どんな気持ちなんですか？』



3『ん？』



19『当たり前のように自分の隣についてきたひとが、今は自分を視界に入れてすらないって気づいたとき』



3『っ、……バレバレか』



19『Aさん、"安達さん離れ"してますね』




……ここまで突っ込んでええんか、なんて思いつつ。

俺はどこか、ええとこ、あかんとこの境界線を探りながら安達さんに質問攻めをしてる。






3『俺離れ……ハハ、そっか、そうだよな』



19『……Aさん、頑張ってるんですよね。

安達さんは、結局どうしたいんですか？』



3『…………俺さあ、…


・




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・



Aと、もっと前に出会えてたらなあって、思ってる』

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