検索窓
今日:6 hit、昨日:4 hit、合計:39,180 hit

12 ページ12

side 3



18『安達さん』



3『っ、びびった由伸か』



……これ以上は無理だとロッカールームに向かえば1人静かに座り込んでいる由伸。




18『……僕、Aさんのこと好きなんです』




3『は、……今更言われても、……知ってたわ』




18『やっぱりすか?んー……僕ってそんなに分かりやすいんすかね』




3『多分みんな知ってるで』




18『………安達さん』




3『ん?』




18『……どうやって、Aさんを、』




3『……?』




18『……Aさんを、……安達さんのものにしたんすか』





3『……………………………は?』




待て待て待て


いや、由伸にバレてる?なんで?まさか泰輔?




18『すみません、盗み聞きするつもりはなかったんですけど、ここでAさんと会話してるのを聞いてしまって』




3『……えっ、と』




18『下の名前で呼んで〜って、Aさんが恥ずかしそうに、幸せそうに了一さんって』





3『……聞いてたんか』




なるほど、泰輔が知ってるのは由伸の分かりやすさから察してたからか……



18『安達さんが、心底羨ましくて、僕』




3『……俺も、お前が羨ましいかもなあ、…』




18『……は?』




3『Aと結ばれるのは由伸かもしれないし。

……逆に言えば、俺は絶対に結ばれることはないから』




18『………本当にそう思いますか』




3『ん?』




18『Aさんは……安達さんと結ばれたかったはずです』




3『……いや、』




18『僕は、……僕には、Aさんを幸せにできる力がない』




3『……由伸、』




18『安達さんには、あるから』




3『由伸、俺にはそんな力も資格も何もないんやで


だからこんな………こんなにも……後悔だらけや。



由伸、……Aをよろしくな、こんな最低な先輩でごめん』




Aが俺から離れようとしてるなんて、オリックスを離れようとしてるなんて、知らなかったから。



18『なんて無責任なんですか』




3『……その通りや。俺は、本当に最低でクズな人間なんや。

だから……頼むからAを離さんでな、由伸』




18『……?』




……由伸、泰輔、……A。


こんな最低な人間で、ほんまにごめんな。

13→←11



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (51 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
197人がお気に入り
設定タグ:プロ野球 , オリックスバファローズ , 山本由伸   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

きちでーす(プロフ) - 久しぶりの更新、ありがとうございます!続き楽しみです! (2022年3月6日 10時) (レス) @page25 id: 0950913df0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みさ | 作成日時:2022年1月20日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。