薬作りの魔法使い(Ⅱ) (ページ6)

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そういった途端に聞こえた銃声

｢【守盾攻防(しゅじゅんこうぼう)】｣

私の目の前で止まった銃弾

その弾みで目の前に出ていた魔法陣が割れる

それと同時に右手を左から右へと走らせる

割れた魔法陣が槍と太刀に変わる

｢使えない男？そんなのどこにいた？｣

2人が武器を掴んだ瞬間に走り出す

長いライフルは室内では使い物にならないだろう

獲物を捉えるのに時間がかかる

｢…ほら、お前の命はもう無いよ｣

その言葉と共に男の首は飛んでいった

聞こえる息遣いは死んだことに気づいてない男のものか

それとも息を潜めてた奴らのものか

そんなのは分からないけどとりあえず安否を確かめよう

｢…如恵留。いるんでしょ。どこ。｣

ぐるりと教会を見渡す

グラッと揺れた1番奥のカーテン

その中から転げ落ちるかのように数人が雪崩る

佐｢どうやってそこにその人数はいってたんでやんすか…｣

｢そりゃー魔法使いいますから｣

ゼーハーゼーハー肩で呼吸をする中村海人

その人数を長期間かくまってたとなると相当体力使っただろうな

そんなことを考えていると一人がムクっと立ち上がり寝転ぶ両親の元に足を進めた