C10“season2”IX

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山｢だけど思うんだよね。俺にはナンパしてるようにしか見えないんだよね｣



『奇遇だね。私にもそう見えてるよ』



男が入っていった向かいのお店は涼ちゃんの行きつけのカフェ



ヘラっとした男が入ったお店がよく見える



岡｢服屋でナンパは…勇気あるね｣



有｢勇気あるって言うか営業妨害だよな｣



それなと全員で頷きながらコーヒー(2人コーラ1人ココア)を啜った



…カフェ来たのにコーヒー飲めないやつ多すぎ



頬杖を着きながらこれはハズレかなんて考えていると涼ちゃんがあっ、と声を漏らす



視線をさっきの方へとずらすと



有｢…青眼が回収に来たな｣



服屋にずかずかと入っていった肩幅のいい男がヘラヘラした男の首根っこを掴む



1発殴ってペコペコして店を出ようとする



顔面の迫力とは裏腹に腰が低いななんて眺めていると店を出た青眼がこっちを見た



その瞬間に3人が目線をずらす



そして唯一目が合う私に片手を降った



何となくバレている気がしたが本当にバレているとは



何事もないように手を振り返してみる



そうすると窓の外に近づいてきて携帯を見せてきた



電話番号…？



とりあえず写メを撮ると満足そうに笑って帰っていった



岡｢なっ…にあれ。こっわ…｣

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