『死人に口なし』 ページ13
カバンを深く背負い込んで、
静かに辺りを見回す。
『誰にも付けられてないないよね』
こんな学校から遠くの、
しかも路地裏に入っていくのを誰かに見られたら怪しまれるかもしれないし・・
―――大丈夫だな。
『よし、帰―――』
「ば、爆豪さん！！」
『っうお！！？』
路地裏への一歩を踏み出したところで
聞きなれた声が思い切り私の名前を呼ぶ。
驚きすぎてちょっと
変な声でた。
「僕、緑谷出久って、名前で。あの、
その・・・・いきなり、こんなこと言うのって変かも、だけど、気になって」
『イ・・・緑谷くん。何が、言いたいの？』
イズク。
学校であんなに会わないように気をつけてたのに、
着いてきちゃったんだ。
「爆豪さん。――僕に見覚えない？
イズクって名前に聞き覚えない？
Aちゃんって呼ばれるの、覚えないかな？」
そんなの、
――Aちゃん、無個性でも僕たちヒーローになれるよね・・・？――――
――なれるよイズク。最高にカッコイイヒーローに―――
覚えてないはずがない。
でも、
『覚え？
それってどこかで会ったかって事？
爆豪くんも言ってたけど、私、誰かに似てるのかな？』
一番最初に弔に出会ったから、
手のひらを返すようなことはできないの。
タイミングが、
「似てるよ。すごく」
『誰に？』
「かっちゃんの、お姉さんに」
悪かったんだよ、イズク。
『そっか。そのお姉さんは今どこに？』
「・・・もう、どこにも、いないんだ」
『死んじゃったの？』
「うん。・・暴走したヴィランのトラックに轢かれそうになった―――かっちゃんを庇って」
「でも」とイズクが言葉を続ける。
「その遺体は、――どこにもないんだ。
光みたいに消えちゃって」
『・・へえ。』
それは知らなかった。
てっきり、埋葬されたんだと思ってた。だから、生き返った時、傷とか事故のままだったんだ。
「ねえ、もう一回だけ聞いていいかな、爆豪さ・・Aちゃん。本当に覚えてない？」
・
『死んだ幼なじみは、今も』→←『少女は死ぬのにまだ早すぎた』
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ラテぴぃや＠抹茶。(プロフ) - 一気見してしまいました…！！夢主ちゃんと爆豪くんの関係もめっちゃ好みです！！！！更新待ってます…！！ (2021年1月11日 14時) (
レス) id: 71646cf771 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 最新話まで読ませて頂きました！ 夢主さんとかっちゃんの気持ちを思うと切ないです…(泣) 続きめっちゃ気になります…！！ (2019年3月3日 22時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
梅花(プロフ) - 花帆さん» ありがとうございます。心情とか登場人物が勝手に物語を進めてくれる感じなので、実は私もどうなるか予想できないんです。複雑な人間関係を、みんなが簡単に言えるようになるまでまたしばらくお付き合いいただければと思います。 (2018年7月18日 21時) (レス) id: 469da8ea39 (このIDを非表示/違反報告)
梅花(プロフ) - 紅雪さん» ありがとうございます！不吉・・ですね（笑）でも何かのご縁ですよ。落ちについてはもう物語任せって感じですね！これからもよろしくお願いします (2018年7月18日 21時) (レス) id: 469da8ea39 (このIDを非表示/違反報告)
梅花(プロフ) - ありがとうございます！こんなに評価して貰えると思ってなくて嬉しい限りです。これからも宜しくお願いします^^ (2018年7月18日 21時) (レス) id: 469da8ea39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梅花 | 作成日時：2017年8月24日 18時
