26 30年の差 ページ27
「海賊に限った話じゃねェが、
なんせ荒くれ者が多いからなァ」
「･･･」
「そんな荒くれ者でも、
どうしようもねェ極悪人でも
兄弟の盃を交わせば兄弟になれるってワケだ」
酒を口に運ぼうとした手が、
寸前で止まる。
つまり、
"兄弟の盃"を交わせば、
私とエドワードは兄弟になるってことか。
「まア、俺が
テメェが眠りにつく30年程前だったら
若気の至りで告白の一つや二つしたんだが」
「おい待て、若気の至りってなんだ」
エドワードが笑う。
「中身がまさか何倍も年上なんて思わなんだ」
「あの時は人間でいえば
14だったぞ。失礼な」
「グララ！
冗談だ。どうあってもテメェは魅力的だったさ」
本気そのものの
静かな気配で来られると、
さらりとかわせない物がある。
「ただ俺も歳だ。
年齢がどうのこうの言いたかねェが、
もってあと10数年だ」
「････エドワード」
エドワードと目が合う。
そらせなくなってから、
大きく深呼吸をした。
「すまない。
エドワード、
お前と盃を交わすことは出来ない」
「･･･････わけアリだな、その顔は」
エドワードには家族がいる。
「災厄」がいるなら、どう未来を変えてもそのうちの1人は確実に死ぬ。
「災厄」かもしれないし、
「家族」かもしれない。
そんなエドワードから
これから死ぬかもしれない私を、
「兄弟」を失わせるわけには行かない。
「私の話を、
聞いてくれるか」
意図してないのに、
やっぱり
浅い嘲笑がこぼれた。
.
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梅花(プロフ) - リラリアさん» 良くかけていたみたいで良かったです！ありがとうございます！！返信遅くなってすみませんm(__)m (2017年4月30日 13時) (
レス) id: 26f873e79e (このIDを非表示/違反報告)
リラリア - ドフラミンゴsideとっても面白かったです。 (2017年4月17日 17時) (レス) id: 76dfce98dd (このIDを非表示/違反報告)
リラリア - 面白かったです！続き楽しみにしてます！ (2017年4月17日 17時) (レス) id: 76dfce98dd (このIDを非表示/違反報告)
梅花(プロフ) - リラリアさん» いえいえそんな！ドフラミンゴ私も好きなので！頑張ります！ (2017年4月17日 5時) (レス) id: 26f873e79e (このIDを非表示/違反報告)
リラリア - ドフラミンゴきた！!出してくださりありがとうございます!続き楽しみにしてます! (2017年4月11日 19時) (レス) id: 76dfce98dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梅花 | 作成日時：2017年4月5日 6時
