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A「…」
佐久間「Aの大事な時間を俺に使ってくれてるじゃん？それで何であやまんのよ〜。俺はめっちゃ楽しかったし！また帰ったらLINEもするし、時間が合えば会いに来るし！それで十分でしょ。他になんかいる？」
A「大ちゃん…あたしに合わせてない？大丈夫？」
佐久間「合わせるよ？だってさー好きな人に合わせたいし
合わせるから一緒にいられる時間作れるんじゃん。合わせるって悪いことじゃなくない？」
A「…(笑)なんかさぁ、大ちゃんが言うと、何でもよく聞こえちゃうよ。悪いこともいい事に変換されてく…」
佐久間「嫌なことをさ、嫌で終わらせたくないじゃん！嫌なことでも良くすればいい思い出になるからさっ！だからあんまり気にすんなよ！」
佐久間はAの頭にポンと手を置く。
A「…急に、大ちゃんが大人に見えてきた」
佐久間「だって、俺大人だもーん(笑)」
A「さっきまで、だだっ子の子供だったのにね(笑)不思議な人(笑)ふふっ」
佐久間「…でも、そんな大ちゃんが好きなんでしょ？(笑)」
A「ははっ、何回言わせる？(笑)」
佐久間「何回も！ずーっと聞いてたい！(笑)」
A「じゃもう言わなーい！ほら、行こう！(笑)」
佐久間「あー逃げたー！ずるーぅー」
A「ははっ」
2人は車に向かった。
車の中でも会話は尽きることなくあっという間に、Aの自宅近くのTSUTAYAへ到着。
土曜日の夕方ともなると駐車場は混んでいる。
日も暮れ外は薄暗いが佐久間は深く帽子を被り、マスクもしている。
A「今日は、ずっと運転ありがとね。楽しかった」
佐久間「今日会えて本当よかった！何かまだ夢見たいなんだけどさ(笑)」
表情は伺えないものの、声から喜びが伝わる。
A「私も夢見てるみたい(笑)」
佐久間はAの手をぎゅっと握り
佐久間「本当はさっ、チューしたいとこなんだけど(笑)さすがにこの人の多さじゃヤバいから(笑)次にお預けだ！」
A「ふふっ、もうっ！」
佐久間「帰したくないけど、大事な子供たちのママに戻って家事頑張ってきてー！その代わり俺と会う時は俺のAだけになってね！夜また連絡するね！」
A「ありがとっ。夜落ち着いたらLINEするね。」
佐久間はAの手を両手でぎゅっとして、離した。
佐久間「じゃあね。」
A「うん。気を付けて帰ってね。」
Aは小さく手を振り、助手席から降りた。
周りを警戒し振り向くことなく歩いていった。
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作者名：FlowerDream | 作成日時：2024年3月26日 22時
