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Aは佐久間の今までにない真剣な眼差しに目を逸らすことが出来なかった。
佐久間「…一方的に俺の思いばっかり話ちゃったけど、Aちゃんの気持ちを聞きた…い… あ〜でもやっぱ、聞くの怖い(笑)でも、このままから次に進みたいから…さっ！Aちゃんはさ…どぉ思って…る？…俺のこと…」
佐久間はゴクリと唾を飲んだ。
その緊張感がAにも痛いほど伝わってくる。
A(…大介君がこんなに一生懸命自分の気持ち…話してくれたんだもん。あたしも逃げちゃダメ。ちゃんと向き合って不安な気持ちも全て伝えなきゃ失礼だよ…ね)
佐久間「…Aちゃんはさ、好きな人は…いるの？」
A「…うん。いるよ」
佐久間は一瞬にして不安な顔つきに変わった。
佐久間「…まじか…」
A「ずっとね、自分の気持ちに気付かない振りをしてたの。その人を好きって認める事で色んな事が変わっちゃう気がして怖くて…」
佐久間「…そうなんだ」
佐久間は下を向き、小さな声で呟いた。
A「…でもね。その人と一緒にいるとやっぱり凄く楽しくて自分が自分らしくいられるの。凄く優しくて…大事にしてくれて。過去の失敗があって男の人への警戒心が強くなっちゃってて、あ〜この先ずっと1人だなって思ってたんだ。正直恋愛とかも自分には関係ないって思ってた。
でも…その人が私を変えてくれたの。だから、私もちゃんと向き合わなくちゃって思ったの。」
佐久間「…それってさ…もしかして、俺の知ってる…人」
佐久間は今にも泣きそうな目でAを見る
A「…知ってる？」
佐久間「…言いたくないけど、聞きたくないけどさ、もしかして…れ…」
A「ちょっと待って！」
Aは両手でストップの合図をする
佐久間「？な、何？！」
佐久間はビクッとする
A「…(笑)何か勘違いして…る？…」
佐久間「へぇ？？？」
佐久間は？の顔になる
佐久間「え？！な、何？え？れんのことじゃないの？」
佐久間(あ、言っちゃった…)
Aは驚いた顔をする
佐久間「…へ？違うの？！え？だ、だれ？え？まさか…ふっ」
Aは佐久間の言葉に被せて「大介君！ちょっと、待って！！」
佐久間「え、あ、ご、ごめ…んっ」
A「…ごめん、私の伝え方が悪いんだよね…。」
佐久間「…ごめん！俺、混乱してるわー、ちょっと頭整理出来てない …や」
A「違うの、私の想いが足りないだけだよ。」
A「…今私の隣に…いま…す」
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作者名：FlowerDream | 作成日時：2024年3月26日 22時
