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佐久間(あーやばい、心臓の音が伝わっちゃいそうなくらいドキドキしてる、俺〜。人少なくて良かった〜こんなこと絶対できないもん。)
佐久間「大丈夫？疲れない？休む？」
A「ううん、へーき！もう少しで休憩場所っぽいし！とりあえずそこまで頑張る！」
佐久間「うん。じゃゆっくり行こっ」
佐久間はAのペースに合わせゆっくりと歩幅を揃える
A「…ありがと」
何も言わなくてもそれだけで伝わる。
A(…あたし、やっぱりこの人が好き。一緒にいたい。自分の今の気持ち全部ちゃんと伝えよう。)
Aは1歩ずつ進みながらそう心に決めた。
佐久間「わー！とりあえず1段階クリアだ！ 景色いーなー！気持ちーぃ」
佐久間は繋いだ手は離さず右手を空高く伸ばした。
A「うん！気持ちーね！晴れてよかったね！風も気持ちいいー」
佐久間「あっちのさ、ベンチんとこ行って少し休もうか」
A「そうだね」
端の方にベンチが2つ。片方にはご高齢の夫婦が仲睦まじく座っている。
佐久間「隣り、失礼しまーす」
佐久間はその夫婦にニコッと挨拶をし、隣りのベンチにAと座る。
佐久間「エネルギー全部使い切った？(笑)」
A「だいぶ(笑) でも、まだ大丈夫」
佐久間「じゃあさ…Aちゃんのエネルギーが0になる前に…」
A「…ん？」
佐久間「この前の続き…話してもいい？」
A「…あ、…うん…」
佐久間「…もうさ、分かってると思うから単刀直入に言うけど、俺はAちゃんの事がすげー好きなの。もう隠すことも嘘つくこともできないくらいに好きなの…よ。」
A「…うん。」
佐久間「俺が居ない時にさ、高田さんのこととか…あったじゃん？」
A「うん…」
佐久間「まじで、腹たったし、悔しくてさ。
あー何でもっと早くに自分の気持ち伝えて、俺が守ってあげられなかったんだろって。蓮には感謝してるけど、やっぱり俺がAちゃんの傍に居たかったって。そしたらさ、思ってた異常にAちゃんの存在が俺ん中ですげーでかくなっててさ、他の人に取られたくないって本気で思った」
A「…うん」
佐久間「前にも言ったけど長い間、俺さ想像の中でしか恋愛っぽい事ほとんどしてなくてさ、だから正直今回は自分でも驚いてるしどーしていーかもまじでわからなくなったんだ。でも後悔だけはしたくないから、自分が思ってる正直な気持ちどーしても伝えたくて！」
佐久間はAの目を見つめる。
A「大介君」
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作者名：FlowerDream | 作成日時：2024年3月26日 22時
